【2021/9/4】エノーラ・ホームズの事件簿
Netflix視聴記録。
「ストレンジャーシングス」でわたしの心を鷲掴みにしたミリー・ボビー・ブラウンが主役とあらば見ないわけにはいかない。(本心は早くストレンジャーシングスの続編が見たいけれど…)とは言え、リリースされてから1年ほど経ってしまったのだが。
ナンシー・スプリンガー原作のミステリ小説「エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ」の映画化であり、本来は劇場公開を予定していたが、コロナの影響で配信に切り替えたという。
エノーラ・ホームズはシャーロック・ホームズの妹であり、兄に負けず劣らずの推理力で事件を解決していくというお話。
事件は母の突然の失踪から始まる。母とふたりで仲良く暮らし、母が人生のすべてだったエノーラにとって、それは衝撃的な出来事だった。しかし母は娘を強く育てていた。花嫁修業よりも武術や科学や文学にスポーツと、生きていく知恵や心構えを大切にすることを教えていた。その教えを元に、兄たち(シャーロックの上にもう一人いる。この人が結構厄介)の反対や拘束を逃れ、母を探す旅に出る。母はエノーラに分かるヒントをたくさん残していたのだ。
紆余曲折あって、母の捜索だったのがいつの間にか大事件に巻き込まれ(自ら飛び込んで?)、命を狙われたり、ロマンスもあったりしながら、最終的には全てを解決し、母とも再会を果たす。めでたしめでたし。
作品の中で謎解きにアナグラムが使われていて、文字遊び大好きなわたしはとてもテンションが上がった。エノーラ(ENOLA)も並べ替えると独り(ALONE)となる。他にもたくさん出てくるが、基本的には小難しい推理やトリックはなく、とても見やすい作品だと思う。
何より、ミリー演じるエノーラがカワイイ。ストーリーラインを視聴者に語りかけるスタイルで話が進んでいくのだが、私はこの演出がとても好き。『Sex and The City』のサラ・ジェシカ・パーカー演じるキャリーを思い出す(初期はこの語りかけスタイルだったけど途中から無くなったな…)。なんだろう、演劇的だからか、物語の”参加者”になっている気がするからだ。ドラマとかによくある一人語り(独白に近い)「モノローグ」はあんまり好きじゃないのに、不思議。
当時のイギリスでは女性軽視が当たり前で、女性は花嫁修業をして良い所へお嫁に行くことが重要とされていた。だけどエノーラは母の教育もあり、「そんなのクソくらえ」と思っていて、自立心が強く、自分の意見を持ち、また機転も利く。現代的と言える女性像で、その彼女が悪い者を、時には男性にも打ち勝つ(戦いでも頭脳でも)姿は見ていてとてもスカッとする。
あと一番の収穫は、エノーラの恋のお相手であり、物語のキーマンである若き侯爵を演じるルイス・パートリッジの顔天才ぶり!最近韓流イケメンばかり見ていたけれど、アンテナがビビッとキャッチ(笑)。役どころも癒される系男子で保養される~。次の作品も期待。
第二弾の制作決定のうわさもあるので、楽しみに待とう。