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新・グルメ旅 日本編
豪雪の1月に訪れた札幌。凍る歩道を辿々しく歩いてやっとの思いで到着した独創的フレンチは♪走る走る〜俺たち〜のサンプラザ中野君もお気に入りだそうだ。さまざまな食感と色彩を織り交ぜた品は視覚的にも刺激的で面白い!
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ここは完全菜食のお店。菜食店主は健康、思想など特別な体験や思いがある方が多い。料理や万物に対し丁寧に且つ敏感に接しているのが感じられる。深い人柄、技術と真心が詰まった料理との出会いは旅の一番の醍醐味だ。
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食材は特定農家の有機や特別栽培のものが多い。菜食のメリットは地球にやさしいのはもちろん、消化時に体への負担が少ない。腹一杯食べても全く胃にもたれないのだ!
地方で多いのはマクロビ系玄米ランチだ。愛媛県今治市のマグノリアでは夫を気遣い英語で対応してくださった。彼女の米人の夫はひじきが嫌いで、夫の口に合うか心配だったようだ!
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旅先の田舎での夕飯は少し苦労する。オープンしている店自体が少なく極端に選択肢が少なくなるからだ。そんな時はシンプルメニューのイタリアンを見つけよう。怒りん坊のパスタアラビアータがあれば旅のいいスパイスに。気さくなシェフに頼めばあら不思議、パパッと簡単美味しい野菜パスタの出来上がり。山の中のピザ屋は石窯焼きのポツンと一軒店。定番のマルゲリータか、モッツァレラチーズの乗っていないマリナーラでシンプル・イズ・ザ・ベスト。
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それにしても都会はすごい。優雅さは卓越している。表紙の写真は銀座のアイン・ソフ。ふわふわのヴィーガンパンケーキは色彩豊かなサラダ付き。乙女心をくすぐる美しい一品。京都左京区、喫茶ホーボー堂の酵素玄米ラムレーズンおはぎは和洋折衷で美味通便。中京区、大正レンガの新風館の中にある、本と野菜OyOyではナッツやスパイスを使った斬新ワンプレランチと高タンパク豆花で〆る。
近年ロンドンでは破壊される地球環境を憂いて爆発的に菜食主義が広まった。菜食レストランも増えたし、スーパーの棚にもそれ用の食材が増えた。人々の思想が市場を変えたのだ。日本でもそのトレンドはもう始まっている。私たちの人生は食で決まるのだ。
さあ、みんなも新・グルメ旅へ出よう!
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