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中堅広告漫画家として生き残る

私はフリーランスになった2009年頃から広告向けの漫画を描き始め、つまり今年で広告漫画描いてる歴は15年なのですが、自分で書いてビックリしています。15年…だと…
10年後には1割程度しか残らないと言われるフリーランスの中で(業種によっても多少違いはあるでしょうけども)、こうやって生き残ってきたことに感謝しています。
と同時に、もはや駆け出しではないことに若干の不安を感じます。そうです、15年もやっていたら中堅と言っていいと思います。私の認識が間違っていたら教えてください…

さて、幸運にも15年この業界で生き残った私なのですが、駆け出しの頃とは違う景色が見えてきました。意識の変化もありました。
そこで、今回は「これをやってたから仕事をもらえているのかもしれないなぁ」というものを記事にまとめてみたいと思います。全部草の根運動みたいな感じなので、結論としては「継続は力なり」なんですけどね。



1.体力の維持

言わずもがなですね…。
私は基本的には親譲りで体力がある人間です(ありがとう親!)。でも夜型ですが、フリーになってから徹夜はしませんでした。(編プロに勤めていたときはありました。)

あとそもそも煙草も吸わないし酒も付き合いでしか飲まないので、体力があるんだと思います。これがデフォルトなので、酒煙草やってるときとの比較のしようがないんですけど。
それでも30代中盤からは出産したのもあり、今日調子悪いな〜なんて日がぽつぽつあるようになりました。

なのでダメそうなときは無理をせず、基礎体力を増やそうとジムにちょびっと行きました。今は近所にジムがないので、エアロバイクを家に置いて断続的に漕いでいます。やはり運動している時期のほうが体力があります。

漫画を描く作業はマラソンみたいなものなので、継続的に描いていられる体力が必要です。描くペースが安定していると自分も依頼主側もスケジュールが組みやすいです。


2.技術の研鑽をやめない

中堅ともなると、もはや報連相ができるとか、納期を守る、提案ができるとかそういうのは標準装備といいますか、それが当たり前にできる人が残っているのですよね。では中堅以降の仕事は何で差がついてくるのかというと、やはり本職であるところの漫画の技術なのではないかと思います。

まず「絵柄や表現のマイナーアップデートを続ける」。
私は少女漫画畑出身なこともあり、絵柄が時代遅れになることをかなり恐れていました。実際、広告漫画ではそこまで絵柄の流行り廃りは重要ではないのですが、上の理由から私は最近はこういう絵が流行っているな〜というチェックをしては、取り入れられそうなものは取り入れる、変えるという絵柄のちょっとしたアップデートを繰り返してきました。少しずつ変えていくことで、いきなり絵柄を変えなくてはいけないみたいな高負担がありません。手癖にはなかなか抗えないんですよ…

表現もそうですね。流行り廃り、古く見えるものなどあります。
あと描いているからにはネームも上手くならないと意味がないと思います。

絵柄の変化。基本的な部分は変わってないですが、瞳の描き方は少しずつ変わってきています。

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