あんのこと
色んな人に観てほしい映画だけれど、生半端な気持ちではみれない
そんな映画が「あんのこと」
本作は、実話を基に創られたもの。
当たり前にだけど、私とは全く違う人生で目を覆いたくなるほど画面の中には苦しい場面が沢山あった。
母親からの暴力、売春、離縁できない家族、腕には無数のリストカット痕…..
この日常が異常だけど、どうすることもできずSOSを出していたんだろうなと。母親のママと呼んだり暴力で言い聞かせる様子に異常な怖さを感じ苦しかった。辛かっただろうな….
辛いだけでなくて、刑事の多田羅さんとの出会いで変化する。
今まで得ることできなかった好きなことをして働く喜びや、学ぶことの楽しさを人の繋がりを通して感じれたのではないかと思う。
しかし、新型コロナウイルス蔓延で世の中が一気に距離をとり始め、孤立に向かっていくことになる。あんの心を繋ぎとめていた糸もプツンと切れたように絶望の最後を迎えた。
コロナは、ウイルスの蔓延だけでなく心の閉鎖感を与えてしまって大切なものを沢山失った。
終わりの見えないトンネルの中をずっと歩いているように、、、
そんな時代を生きた私たちだから分かる辛さを、ずっと忘れたくないと思ったしこういう人たちが今もどこかで生きているということを知る必要があると思った。
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