豆知識「スキーマモード概念図」

スキーマ療法では自分のスキーマやモードや中核的感情欲求がどのように関連しあっているのかを常に確認して意識するするために「概念図」と呼ばれる紙に様々なことを書き出していきます。

そして第一段階では、自分の生活を困らせているネガティブなサイクルを見つけてそれを壊すことを目標とします。

画像1

これは、私が20回のスキーマ療法を受けている最中に作り続けた概念図を、スキーマ療法が終わった後に、ネガティブサイクルの概念図とポジティブサイクルの概念図にわけて書き直したものです。上の図はネガティブなサイクルができた概念図です。

自分の根源的な欲求が満たされてないために不適応スキーマが働き、そのせいで不適応的なモードになる。不適応的なモードは現実世界でさまざまなトラブルを起こして、結局、根源的な欲求を満たせないままにして、自己肯定感の低下を強めるというネガティブなサイクルです。

画像2

一方、こちらの概念図は20回のスキーマ療法を受けた後に得たポジティブなサイクルを表しています。不適応スキーマや不適応なモードが減少し、かわりにヘルシーなモードが自分自身を守るように働きます。そうすることで現実世界でのトラブルは減少し、結果として、根源的な欲求も満たされるようになります。


スキーマ療法では概念図を作るのが1つの仕事と言っても過言ではありません。


概念図はスキーマ療法の成熟度やライフステージごとに何度も書き直していいものだと理解してます。


現在私は「新概念図」をピアスキーマ療法の中で作り始めています。


サポートありがとうございます。みなさんのサポートは、スキーマ療法や発達障害、当事者研究に関する書籍の購入やスキーマ療法の地方勉強会、ワークショップ開催などの費用に充てたいと思います。