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聞いて、修学旅行の夜|2021年8月19日~22日の日記

「フランス語詩は演繹的、ドイツ語詩は帰納的」というものすごくふんわりした会話をしたのだけど、じっさいのところどうなんだろう。つまり、詩は世界解釈であるという前提のうえで、フランス語詩は “Je” からはじまり、ドイツ語詩は “Ich” からははじまらない、といえるか。

大学時代、詩についてはあまり勉強しなかった。数年前にエリュアールのものを読むまでフランス語詩にはほとんどふれたことがなかったかもしれない。ドイツ語詩はゲーテとシラー、ハイネ、リルケあたりをすこしだけ読んだ。ほんとうにすこしだけ。

そもそも詩のことがぜんぜんわからない。日本の詩人では茨木のり子、谷川俊太郎、池澤夏樹などの詩集を数冊読んだことがあるが、「日本語詩」の特徴といえるようなものは思い浮かばないな。数年前に読んだ池澤夏樹『詩のなぐさめ』では国も時代もいろいろな詩の紹介があったが、詩についての全体的な印象は「よくわからない」のままだ。詩のことをわかりたいねえ。




夏がもどってきたので、終わるまえに冷やし中華を食べた。

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ついでにオモコロスペースや永田さんの配信でたびたび話題になっていた「たことブロッコリーバジルサラダ」も買ってみた。これはたしかにおいしい! たこ、ブロッコリー、枝豆はみためでわかっていたけど、さらにじゃがいもも入っていて、それでけっこうボリュームが出ている。

コンビニのサラダはここ数年買っていなかったけど、こんなに満足度の高いものになっていたんだな。さいきんのセブンはちいさめのサイズのお惣菜やサラダをたくさん出しているようなので、「なにかもう一品」が食べたい気分のときにはよさそう。割高ではあるけど。


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めずらしく匿名ラジオの更新が40分くらい遅れて、なにごとかと思っていたら緊急お料理動画が上がった!

いそがしいのに休まず更新してくれてありがたいね。でも、食事を兼ねているとはいえ、これふつうに撮るよりはるかに長時間かかったんじゃ……




ひさびさの暑い夜、数日ぶりにアンドレ・アシマン『君の名前で僕を呼んで』を手にとった。「第二部 モネの段丘」を読みすすめる。

描かれるエリオの情緒があまりにも切実な十代のそれで、作中で彼がつけているという日記をのぞき見ているような気持ちになる。ふと気になって著者の名前を検索したら70歳のおじいさんが表示されたのでかなり新鮮に驚いてしまった。

すっかりおとなになってしまってから、身も心も自分のものでないような、コントロールできない恋慕の情のひりひりした空気をどうして描けるのだろう。さいきんはSFや伝奇小説などを読んだときに「世界をつくりあげるすごみ」を感じることが多かったけど、一瞬ごとに色を変える若者の感情をこうも鮮やかに描きだす手腕はやはり見事としかいえない。

 あの日々を思い出したとき、何についても後悔は感じない。あんな関係につきものの危険にも、恥の意識にも、先の見通しが完全に欠けていたことにも。情緒たっぷりの光を投げかける太陽、午後の強烈な暑さにうなだれる背の高い植物であふれる豊かな草原、木の床のきしみ、サイドテーブルの陶器の灰皿が軽く押されて大理石の板をこする音。残り時間が少ないのはわかっていたけれど、それを数えようとはしなかった。目的地はわかっていたけれど、道しるべを読もうとはしなかった。あえて、帰り道のためにパン屑を落とさなかった。落とす代わりに食べた。

(高岡香 訳、オークラ出版 マグノリアブックス、p.218-219)

こういう名詞を中心とした描写の羅列がとても好き。自分には光景の描写がほとんどできないと自覚していることもあり、その目に映るもの、切りとられた世界の美しさに感嘆する。




ついにアチアチワールドカップの決勝リーグがはじまった!

アチヤンフィーフィー「アチ is over」がここで敗退か……。今年は戸愚呂(アチ)がかなり強いな。

残り4試合? はたして8月中に終わるのか!?




かまみく、今週もおもしろかった~!

先週の爆発音、ベタベタで笑っちゃったところだったから、そんなことある!?とびっくりした。かまどさんの編集は安心感があっていつもおもしろくて大好き。

ポケモンの話は正直ほとんどわからなかったけど(ゲームはサファイアまでやっていたはずなのに)、ふたりがたのしそうだったのでよかった。みくのしんとタケシの馬が合いそうというのはめちゃくちゃわかる! おかずの交換をしたり、庭でとれた夏野菜をおすそわけしたりするんだろうな。




ほかおにリモ飲み、せいぞNIGHT!

どういう集まり……? 話すことある……? 盛りあがるのか……? という全員の心配をよそに、これまでのリモ飲み最長記録を大幅に更新して2時35分までやった。まさかこんな長丁場になるとは!

1時20分の時点で、じゃああとちょっとやって終わりますか、となっていたのに、そこから「修学旅行の夜」が始まってほんとうに最高だった。もはやなんの話をしていたのかほとんどおぼえていないけど、記事対決の裏話(かなりびっくりした!!!)が聞けたのと、彩雲さんのお人柄がなんとなくわかったのがとてもうれしかった。




C.P.E.バッハをはじめてちゃんと聴いた。音楽を聴くことじたいかなりひさしぶりに感じたけどいい時間だったな。チェンバロ、ふだんは意識していないけどじっさい聴くとかなりの熱量で「好き…………」と思う。

あまりくわしくないので口にするのははばかられるが、古楽器の音はあたたかい感じがして好きだ。楽器が人に近い、と思う。フルートの音なんかはわたしが聞いてもわかるくらい明らかに違って、モダン楽器より空気の揺れかたがおだやかな印象を受ける。

モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンという古典の大家たちもエマヌエルから影響を受けたと思われる(らしい)し、これからも大バッハ(まだ「大バッハ」っていうのかしら。ゼバスティアンね)を歌っていきたいのでエマヌエルのことはもうすこし知りたい。ただ演奏する機会がないんだよな……




ちょっと出る用事があったので帰りに大きめの本屋さんに立ち寄ったら、品田遊『ただしい人類滅亡計画』が平積みされていて、とてもうれしい気持ちになった。『止まりだしたら走らない』も棚に1冊差してあった。

本はAmazonで予約して買ったのでじっさいの書店にならんでいるのを見たのはこれがはじめてで、自分の部屋の外(=社会/世界)にも存在しているんだ……とあらためて認識し、恐山はすごいなあ!とあたりまえのことを思った。

本屋さんに行ったら本を買うことにしようと思い、ここのところずっと気にかかっていた2冊を買った。

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谷川由里子『サワーマッシュ』(歌集)
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』




うわさのセブンのカレーパン(ホットスナックコーナーにあるやつ)を食べた。

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おいしかった! 味?中身?は菓子パンとして出ているのと大差ないような気がしたけど、衣がさくっとしていて油っこくないのがよかった。時間と気持ちの余裕がなくてコンビニのパンでいいや……となるときによくカレーパンを食べるので(なんか栄養がある感じがするから)、また機会があれば食べたい。


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土曜の夜~未明に大半の部分を書いた。まとめたり省いたりしたけどおおよそ時系列順なので、文学や音楽とオモコロの話題を行ったり来たりしてかなり頭がおかしくなった。


姪が1歳の誕生日をむかえた。めでたいねえ。

反出生主義という考えかたに関心を強めながらも、共有される写真で垣間見る子の成長はほんとうに喜ばしい。反出生についてはこれからいろいろと知りたいし考えてみたいと思う一方で、姪のかわいさの前であらゆる思想は無力だろうと感じる。

なかなか会えないけど、愛は与えるぶんだけこちらのほうがもらっているんだと全身でおしえてくれる。あなたの目にうつるものすべてが光り輝きますように。


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薄闇に体の境界が溶ける 聞いて、修学旅行の夜


写真:だいぶ前に京都に行ったときのやつ。龍安寺。


今週(8月16日~22日)の記録

読んだもの
吉川浩満『理不尽な進化』
アンドレ・アシマン『君の名前で僕を呼んで』

きいたもの
ありスマ(#5)
“変える”ラジオ(#12)
音声放送(#87)
イマラジオ(#167)
野田せいぞとらむ屋敷のラジオ(仮)(#41)
匿名ラジオ(#268)
かまみく(作業用 #21)
モンゴルナイトフィーバー(#74)
漫画犬(咆哮編 #8)

旅のラジオ(#16)

スピッツ

みたもの
オモコロチャンネル
カプリティオチャンネル
【ゲーム配信】HOLLOW その4(みくのしん)


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