デッドエンドの思い出
中3の頃、吉本ばななと山田詠美の作品をよく読んでいた。高校に入学してからは読書に没頭する時間もいつの間にか減っていった。
それが、この1年半くらいでひょんなことから図書館に頻繁に通うようになり、久しぶりによしもとばななの本を読んだ。
読んだ後、とてもあたたかい気持ちになった。感想らしい感想が書けないのがもどかしいけれど、温もりあふれる一冊だった。
その中でも「静かで高潔な魂」という記述がすごく印象に残った。
まさにその表現そのものの人が身近にいる。いつも静かな空気を纏っている。放つ声も、声でありながらいつも静かだ(大好きなゲームの話をしている時だけはハイテンションだけど)。
私はそういう存在からは程遠い。だからこそその人の佇まいにとても憧れる。漂うように、地に足のついた身のこなし。
スナフキンみたいだなあ、といつも思う。歩く哲学。本当に素敵な人だ。