夢幻花 東野圭吾
あらゆる点がひとつの線に繋がった時、
ほぉ~っそゆことか、と合点した
ちとばかり無理矢理繋げた点もあったが…
人工的に作られる花も珍しくないのかもしれない
しかし黄色アサガオなんて全く気づかなかった
しかも身を滅ぼす花なんて
主人公は自分の学んでいた事について進む道を思い悩んでいた時
この黄色アサガオと出会い
それを取り巻く人間たちが背負っている負の遺産がある事を知り
原発という負の遺産を
自分が引き受けたっていいじゃないかと最後に決断する
原発がゼロになっても原発自体が消えて無くなるわけじゃない
放置しておけば勝手に廃炉になるというわけじゃない
この国は、もう原発から逃れられないんだ
そういう選択を何十年も前に済ませてしまっているんだ
放っておけば消えて無くなるなら、そのままにしておけばいい
でもそうならないのなら、誰かが引き受けるしかない
それが俺であったって構わないだろ
最後に語った一節が記憶に残った
タイトルだけだと想像もつかない
原発にまつわるお話
昔、天空の蜂を読んで、原発についてとてもためになった
原発にまつわる話はいつも考えさせられる