お盆休み読書週間
暑いという単語も出なくなってきたほどに暑い昨今、皆様いかがお過ごしであろうか。
来週はお盆休み。今年は山の日の祝日と連続させることで大型連休になる人も多いのだろうか。盆踊り大会や夏祭りのお知らせが目につくようになる。コロナ前は普通に行われていた夏の行事なのかも知れないが、人が集まることについての感覚がすっかり変わってしまったのか、今年の夏が暑すぎるせいなのか、屋外でのイベントごとにあまり心が浮き立たない。
フリーランスの我が家は世間の祝祭日や連休とは比較的無縁な動きで働いているのだが、それでもお盆休みとお正月は仕事が少ないことが多い。なぜならクライアントさんに休みの方が多いから。
そんなわけで今年も少しは連休になっている我が家のボン・ウィークであるが、台風が来ているのでおそらく夫は日の出前から原付をぶっ飛ばしてサーフィンにお出かけなさることだろう。
私はと言えば、紫外線アレルギーがあるためもちろんサーフィンはせず、ホッキョクグマのような生態のため夏は使い物にならない人間である。とにかく暑いと脳が溶けるし、食べ物の味が全くわからなくなる。よって無駄な外出はせず、人混みを避けて、きっちりエアコンをかけた家に閉じこもる予定だ。
せっかく何日かまとめて閉じこもれそうなので、自分のことや、やるべきこと、時間を取られて後回しにしがちなことに集中してみようと思う。
そのひとつが読書である。長編を読むのに大型連休は非常に適している。
仕事上必要になり「東北の言語」というキーワードから辿り着いた井上ひさしの長編小説『吉里吉里人』を図書館で借りてきた。文庫で上中下の三巻に分かれた普段なら怯みそうなボリュームである。そして連休を待てずに読み始めたら予想以上に面白く、なぜ今までこれを知らなかったのだと思ったのでおそらく一気に三巻読み進めてしまうだろう。
ちなみに何を読むか検索していた時点で候補には太宰治の『晩年』もあったのだが、図書館で手にしたものの、あまりの重苦しさに断念してしまった。本の物理的質量ではなく、どろっとした粘土を感じるような重苦しさを本から受け取ってしまう。あれはおそらく私には体調の良い寒さ極まる2月などにしか読めない代物だろう。
お金をなるべく使わずに豊かに生きる方法は、日本にはまだ残されている。
そしてこの世には一生かけても読みきれないほどの面白い本がたくさんある。
夏の連休に図書館を活用しない手は無い。
図書館の帰りにはスーパーでお気に入りの食材を買い込んだら、お盆の準備は万端である。
私の夏休みお勉強本がこちら
仕事のための読書だけだとなんだか味気ないと思い、近場の棚を見渡したところ前から読んでみたかったけれど贅沢だから買うのを我慢していた本が文庫になって図書館の棚にあったので、一緒に借りたのがこちら
ちなみに満月珈琲店はシリーズもののようで現在進行中のライオンズゲートについての巻もあるようだが図書館の棚には見当たらなかった。貸出中かも知れない。
ライオンズゲート、私は夏に激弱なくせに盛夏の青空ピカピカな日に生まれた夏の子で獅子座の女であり、さらにはライオンズゲートが開いている期間内に生まれているのだが、これまで特に何かを感じたことがなかった。しかしおそらく今年は影響があったなと感じている。まだ変化の渦中なのでうまくまとまらないのだが、体感としては受け手の受け皿が整わないと受け取るものも受け取れないのだということ。今年は自分を整える年なのだろう。この辺りはいつかまたまとめて書きとめておきたい。
暑いし物価高だし給料は上がらないし燃料費も高騰して動けば動くほど憂鬱になる2023年の夏。
本を読み、瞑想し、呼吸を整え己の体を整え、次に来たるべきダッシュのタイミングに備えるのである。と、自分を励ます夏。
熱中症にご注意くださいませ。