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結局、芦川さんってどんな人

書く熱があってそして三か月くらいの間がって、また熱が出ててを繰り返しているこの私のnote
先日、婦人科系の手術をしました。幸い、腹腔鏡(未だに口に出して言えない日本語ナンバーワン)で済みまして、短い期間の入院で済み、術後から一週間経った今では術後の痛みは引いてきた。今は束の間の休養を楽しみ、
読書、ネトフリや散歩を楽しでいる。
再来週、無事に仕事復帰できるのかなぁーーー

入院前に図書館で高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」を借りて読みました。※こっから先、若干ネタバレあります!!!
読んだ人はわかると思いますが、とてもざわざわ?ぞくぞくするような話。
だけど、同時に見えてくるのは不条理な社会。
人手不足、能力主義、残業ありきの労働、ジェンダー・・・。
ちなみに「おいしいごはんが食べられますように」のあとに
「いい子のあくび」も読みましたが、そちらの方がもっともっと社会の嫌なところが濃縮されていて、ううってなりつつ、「結局こんな社会が悪いじゃ!」とあらくれ、そのせいか、私のSwitchのニックネームが夫により「あらくれもの」に変更されていた。(夫は度々嫌がらせ?としてニックネームを勝手に変えてくる)
話は戻って「おいしいごはんが食べられますように」。
この本には"芦川さん"という女性が登場し、本からざっくりとわかる彼女のことは、定時で帰る人。片頭痛持ち。上司からのパワハラ経験が過去にあり。愛想がいい。お菓子作りが好き。お菓子をお詫びとして作ってくる。
自発的な行動はあまりしない人。弟がいるけどその弟は姉のことをみくびっている・・・ということ。
ただ"芦川さん”の心情はこの本の中で一切語られない。
だからこそ終始不気味な存在という気もするし、強かであざといと感じる人もいるし、きっと"芦川さん"はかわいそうだと感じる人もいると思う。
私は真意がわからない"芦川さん"がつくるお菓子に物語終盤に差し掛かったところで胸やけがしてきたり、"芦川さん"の内面化された家父長制にもやもやしたり、後輩が頑張っている手前、なにもしない"芦川さん"にイラっときたり・・・していた。
ただ"芦川さん"は定時で帰りたい人であれば、それはそれで尊重されるべきだし、お詫びとして「お菓子」を作る必要もない。
それに私は終盤"芦川さん"のつくる「お菓子」に食べてもないのに胸やけがしてたけど、本当は同僚から「材料費」までもらってしまったがゆえにプレッシャーを感じていたかもしれない。だけど、もうしかしたら、「材料費もらったいえーい!」ってなってるかもしれないし、本当に真意がわからない。でもまぁわかるのは、「女性」のお菓子が「異性」へ消費される、多様な労働が認められない、でもそれって"芦川さん"個人の問題でなくて、
結局やっぱ社会・・・

不条理な社会ーーーーーー!!

もし読んだ方がいましたら、"芦川さん"についてどう感じたか教えてください。


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