room

家の外へ出て
さっきまでいた部屋の窓を見てみると
なんだかじぶんの住んでいる部屋じゃないような
距離のある感じがしないだろうか

ほんとうにあのなかで
朝、お湯を沸かしたり
昼寝をしたり
夕方、ベランダに出たり
夜、くたくたになったり
してるんだろうかって

わたしは身体から出たときに
さっきまで“住んでいた”、じぶんの身体についてもそんな風に感じる

それでそのうちまたべつの身体に入ったときに
初めはいろいろ慣れとかコツとか練習とかいるんだけども
意外になんとかなったりするもんだと知ったのだ

まあ
こんなふうなことは
いざそのときが来たら
忘れてしまうんだけども
きみが覚えていたければ
まあ
構わないさ