マレーシアの串もの「Satay(サテー)」を食べよう:2021年9月4日(くしの日)
昨日は学生時代から長く過ごした福岡のことを書いたのだけど、福岡といえば「焼き鳥」も有名だ。
東京に転勤になったときに焼き鳥屋で「豚バラ」串がない!と騒いだら、会社の同僚からは「それ焼き鳥じゃないじゃん!」と笑われてカルチャーショックを受けた。
福岡で焼き鳥といえば、鶏モモやレバー、砂ズリなどと一緒に「豚バラ」は必ず注文していた。豚バラの脂身とお通しで出される生キャベツを一緒に食べる。豚バラから出る油とパリパリのキャベツの組み合わせは絶品だ。
マレーシアにも焼き鳥がある。
そして、私は最近とてもマレーシアの焼き鳥にお世話になった。
マレーシア版焼き鳥は「Satay(サテー、サテ)」。
小さく切った鶏や牛の肉を串に刺し、独特の香辛料を使ってマリネしてから、焼き上がった串を「甘めのピーナッツソース」にディップして食べるのがローカルスタイルだ。
「焼き鳥は塩かタレやろうもん!(塩かタレが当たり前)」派だったのだけど、マレーシアのサテーは脂身や皮がすべてこそぎ落としてあって味が淡白なのでピーナッツソースで頂いたほうが美味しい。
サテーは付け合せのキュウリと玉ねぎ、もち米を蒸して作られるおはぎの餡無しのような食感のクトゥパッと一緒に食べる。
クトゥパッをピーナッツソースに浸すと「甘じょっぱいおはぎ」のようで私は大好きだ。
5月にマレーシアに再入国したときには14日間の隔離期間があった。
そのときは隔離指定のホテルに泊まり食事はフロントへのオーダー制でメニューの中から好きなものを選べたのでありがたかった。
ただし、メニューはメインコースが3つと単品メニューが10種類ほど。朝ご飯は日替わりだったけれど、昼と夜はメニューの中から選ばなければならない。
料理は日本料理はもちろんなく、ミーゴレンやクイチャオなどのマレー料理、ピザやバーガーなどのウェスタンがメインだった。
マレーシアの料理は砂糖と油が沢山使われているものが多い、ウェスタンはヘビーな炭水化物系の塊。
そんな私の隔離時の食生活を救ってくれたのはサテーだった。
メニューの中でサテーは鳥と牛から選べて6本から注文ができた。
最初は12本(1ダース)を頼んだが、付け合わせの量もそれなりにあるので私の隔離生活中の晩ご飯は6本(ハーフダース)サテーがメインになった。
隔離生活中は部屋から食事や物品のピックアップ以外出てはいけない(ドアを開けてはいけない)ので、食事はお弁当箱を置いてくれた。
日本の松花堂弁当が入っていそうなお弁当箱にサテーとピーナッツソースがたっぷり入った「サテー弁当」は美味しくてヘルシーで隔離生活中の助けになってくれた。
↓隔離生活中のサテーアヤム(鳥の焼き鳥)とサテーサピ(牛肉の串)
9月4日はくしの日。「く(9)し(4)」の語呂合せで、日本では焼き鳥や串カツのお店が今日はキャンペーンをやっているところもあった。
マレーシアでもくしの日は「Satay(サテー)」を食べよう!
ただ、豚バラの串は、宗教上の理由でマレーシアでは見かけないのは少し寂しい。