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ねこホーダイが残したこと 2022年1月10日

日本では年末から年明けにかけて、猫のサブスク「ねこホーダイ」が話題になりました。
そして、サービス発表の12月15日から2週間でサービス停止。
サービスに対する批判も多い中、今回の騒動は「いのち」について考える良い機会にもなったのでは?と思います。

Yahooニュースにも「保護猫の問題点」ということで獣医師の石井先生の記事が掲載されていました。

先週の日曜日のことですが、近所のモールでキャットショーが開催されていました。猫の大きさや容姿、活発性などを競う、人間でいうとことのミスコンです。

マレーシアでキャットショーに出るような猫たちは小さいころから人慣れ、場慣れしているのか騒ぎ出すような子はいなくて、審査の順番を待つケージの中でお腹を出して寝ている子までいたのが印象的でした。

ですが、猫にも育ちや個性があります。
普段は毎日一緒のベッドで眠っていて甘えん坊のうちの猫・ムルクですが、家にお客さんが来ただけで隠れて出てきませんし、獣医に連れて行ったら先生を威嚇して噛みつこうとする始末です。
きっとキャットショーなんて会場に連れて行っただけでストレスになってしまうことでしょう。

キャットショーに出場して人前で堂々としている猫たちを眺めながら、ムルクのビビりなのに内弁慶な性格を思い出していました。
(そんなムルクが可愛くてたまりません!)

ねこホーダイについて、獣医師の石井先生はこんな記事も書かれています。

こちらの記事にある通りで、猫には心だってあるし、何よりも「いのち」をもの扱いしているようなサービスはあってはならないことです。

じゃあ、どうすればいいのか?
ということで保護猫活動をしている方々や猫を引き取れる余裕のある方が引き取ればいいかというと、そんな簡単な話ではありません。
「可哀想」では済まない話なんですよね。

猫を引き取るということは、毎日の猫トイレ掃除、給餌、運動、病院などもありますし、家族の一員として迎えて最期まで一緒にいることが大前提です。
私自身もマレーシアでムルクが家族になってから、万が一に日本に帰国する時のための2年ごとの狂犬病抗体検査も受けるようにしています。
(結構費用が掛かります)


そして、改めて「ねこホーダイ」について考えると、保護猫活動をされている方々の苦肉の策だったのかもしれないな、という考えも浮かんできました。

結果的にサービスは中止になったことで、大きなニュースにもなりました。保護猫の譲渡の難しさ、審査制にしなければならない理由(虐待防止)、そして何より「いのち」についての重みを再認識できたのでは?とも思います。

これは、「ねこホーダイ」に対する私の個人的な見解ですが、保護猫活動をされている方が「ねこホーダイ」なんて猫の生態や現状を無視したサービスを本気で始めようと思ったのか?が疑問でした。

もしかしたら、これを機会に保護猫に興味を持ってくれる方が増えたかもしれません。
うがった見方をすれば、炎上前提での「ねこホーダイ」サービス展開・中止だったら、悪い影響ばかりではなかったのかなとも思います。
(もちろん、私は「ねこホーダイ」のサービスには反対です。)

マレーシアにも多くの野良猫たちがいますが
日本と同じように現地の方々でも保護猫活動として、猫の避妊手術やワクチン、里親探しなど尽力されている方々がいらっしゃいます。

うちはムルクの性格上、新たにまた猫の家族を迎えることは難しいかもしれませんが、ボランティアや支援など自分にできることはやっていきたいですね。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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