002 卒業論文
社会人1日目にして卒業論文について書くのは不思議に思われるかもしれない。けど書こうと思う。
卒業論文とは、文字の通り「卒業研究の成果として提出する論文」である。
それはつまり、4年間の集大成であり、生きた証だとさえ思っている。なぜならば、論文は一夜にして書くことはできないから。執筆に至るまで、膨大な思考プロセスを踏んで、実践して、数々のPDCAを回す。学生生活におけるあらゆる時間と精神と体力を注ぎ込んだ産物が、卒業論文だと思っている。
では、私は何を書いたのか。タイトルと概要を記載する。
【タイトル】
都市部の学生クリエイターと地方農家の継続的な協働に向けた内発的動機づけ
〜長野県小布施町における「プロジェクトα」を通した実践と可能性〜
【研究概要】
本研究は、都市部の学生クリエイターと地方農家が継続的に協働するにはどうすればいいのか、その方法論を、長野県小布施町を研究フィールドとして探求した実践研究である。本論文では、「地方農家との協働に対する都市部の学生クリエイターの内発的動機づけ」を、目指す成果として位置付け、それに向けた施策における仮説をフィールドワークを通して導き、「プロジェクトα」として実装した。その後、成果及び仮説の検証と考察をすることで、「プロジェクトα」という施策の妥当性と今後の可能性について考察する。
内容についてだらだら綴るつもりはない。
とはいえ、留めておきたいことがあるからこの記事を書いた。
全7章のうち、他の誰でもなく、私にとって最も意味のある章を、末にそのまま転載する。この章で書いたことを見つけられたことが、私にとって大学生活における最大の成果であると思っている。
また、この章は大学の成果登録の際には省略した。私的性が強いため、正式な論文として記載するのは憚られたからだ。
“研究とは、自らを研ぎ、究めつくすこと“
“研究とは、究極の問題発見・問題解決、飽くまで自分ごと”
私の恩師の言葉である。
当時(19歳)はまだよくわからなかったけど、今はわかる気がする。
オープンにすることで、誰かの参考に少しでもなればいいなと思う。
——
以下 第7章 転載
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