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「昇進したらダメになる人」にならないための仕事法(リーダーに贈る必勝の戦略⑲)


「ピーターの法則」―昇進したら駄目になる人

たとえば、「能力はないのだけれども、年を取ったので、その人を役員に据える」「昔ヒットを打ったことがあり、気の毒なので、その人を上げておく」など、人事を年功序列的にやると、それが会社を潰す原因になることがよくあります。実際、これは外国でも同じなのです。


「ある程度の立場のところまでは役に立っても、その上の段階になると役に立たない」ということがあるのです。

これを「ピーターの法則」といいます。

仕事上の立ち位置によって、私たちの役割や責任は変わっていくものです。

ただ、ある時点までは優秀で仕事のできた人が、その上の立ち位置になると、途端に優秀ではなくなることがあるそうです。

これを、「ピーターの法則」といいます。


たとえば、部下を持たない社員だった時は優秀だったのに、部下を持つ立場に立った途端、仕事ができなくなる人。

少数の部下をもつレベルであれば耐えられたのに、管理職になった途端ダメになる人。

どこで潰れてしまうかは、その人それぞれです。



・平社員⇒主任でダメになる人

平社員のときには非常に優秀であっても、主任になると優秀ではなくなる人がいます。

これは、その人の能力レベルが、主任になると、その任に堪えなくなるからです。


・主任⇒課長でダメになる人

主任のときには優秀でも、課長になると優秀でなくなる人もいます。

これは、それまで下で仕事をしていたときには、上司に一生懸命に仕えていたのに、自分が人を使う側になると、管理職的な能力を持っていないので、人が使えないからです。


・課長⇒部長でダメになる人

また、課長としては優秀に働いていたのに、部長になったときに、急に駄目になる人もいます。

課長として、そのラインの長の仕事はできるのです。

ところが、部長になると、今度は管理職を使う管理職になります

そうすると、管理職を教えなければいけなくなりますが、管理職を教えるような技能や知識を持っていないため、いつまでたっても課長の仕事をしてしまうのです。

部長が課長の仕事をすると、課長は自分の仕事を取られてしまい、課長以下の仕事をしなければいけなくなります。

そうなると、時間創造の逆になり、どんどん時間を奪っていくほうへと動いていくのです。


・部長⇒役員でダメになる人

さらには、部長のときは有能だったのに、役員になったら駄目になる人がいます。

ラインの業務を自分で持っている場合は仕事ができるのに、それがなくなって、これを全体的な目から見るような立場になると、急に窓際族になる人がいるのです。


・出世の良し悪し……立場を上げると優秀でなくなる悲劇

こういうピーターの法則というものがあって、残念ながら、ある程度、当たっているのです。

いまの時点では優秀でも、立場を上げた段階で優秀でなくなる」ということは現実にあります。

それは仕事の性質が変わってしまうからです。

より高度な仕事に、より多くの人を使える方向に、自分を訓練して高めていかないかぎり、出世することが仇になり、出世することで自分の首が絞まることがあるのです。


このように、仕事の性質によって、その人の評価も変わってきます。

昇進したところで、逆に伸び悩むこともある。

自分がどのレベルの責任を担える器であるかが、仕事の滞りを見れば明らかになってしまうのです。

それでは、どのようにすれば、「昇進したら駄目になる人」を避けられるのでしょうか。



先取りすれば憂いなし

それでは、どのようにしたらよいかというと、課長になる前に、もうすでに課長の心境で、課長の仕事というものをよく見据え、いつでも課長になれるぐらいの仕事を心掛けてやっていれば、課長になっても落ちこぼれません。

また、課長のときには、いつ部長になってもよいように、その準備を何年も前から始めておくと、課長から部長になっても落ちこぼれないのです。


常に先取りする姿勢が大事です。

数年後に、自分がもう一段、出世したとき、その仕事ができるかどうか」という目で、常に上司の仕事を見て、どのようにしたらよいのかを、いつも研究していることです。

備えあれば憂いなし」なのです。



より高次な仕事に必要な要素や心得、能力とは何かということを、常々、見ておくことです。

新入者社員であっても、将来は社長になるようなタイプの人は、自分の仕事だけではなくて、会社全体の動きや考え方について、じっと見ています。

「社長は、いま何を考えているのかな」ということを、じっと見ているのです。

ところが、自分の仕事以外には何も関心がない人は、残念ながら、それほど上のほうまで行かないのです。


「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが、昇進の前に、常に先取り学習の如く、上司の仕事をあらかじめ学んでおく姿勢を持つことが大切です。

数年後に自分が昇進した際にはどうすべきか……上司の姿を見てこれを考えておくだけでも、いざ出世した時の適応能力は全く変わってきます。

反対に、今自分の目の前にあるタスクのみに目がいってしまうと、不測の事態に対応することもできなくなってしまいます。

常日頃から余裕をもって、全体を見渡す俯瞰能力を鍛えていけるといいですね!



今回の解説はこの辺りまで。

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