握りしめてきたもの(自分を憐れむくらいしかできなかった私へ)
前回の続きです。
今回は、何年も自分の中で大きくなっていた思いがあったけど解消されちゃったよっていう話です。
誰かを恨みに思う気持ちや、悔しい思いで心も頭もいっぱいで、その思いを後生大事になんども脳内で再生し、反芻してしまう。
その再生は、何も生産しないし、むしろ自分を傷つけるものとなります。
でも、それでも、そうせずにいられないうちは、その感情を握りしめて、しがみついてあげるしかないのですよね。
だとしたら、納得いくまで大切にしてください。
落ち着いたら、なぜ握っていたいのかを考察してみてください。
私の場合は、圧倒的に話し足りなかった。
辛いことが起きたとき、胸の内を打ち明ける人がいなかった。
いたけど、足りていなかった。
一人で辛い思いをしていたあの時の私に、自分くらい味方でいてあげたい。
そんな思いだったかもしれせん。
昨年の夏、いろんなことを引き金に過去の辛い思いが出てきました。
辛くともチャンスとばかりに、自分の言い分を、声に出せなかった思いを、外に出しました。
最初は紙に書き留めていきましたが、紙だと思考が入っちゃって、
結果、あれでよかった・・・
あのおかげで今の私がある・・・
などなど、ポジティブでお利口さんな着地点を見つけたがって自分の本音には出会えない。
そこで、辛い気持ちが出てきたら、ひたすらスマホのボイスメモ機能に向かって話しかけ、聞き返すことにしてみました。
「王様の耳はロバの耳」方式です。
自分の思い癖だから、録音を聞いても最初は共感しかないのが、段々、暗っ!!と笑い飛ばせるようになってきます。
話すは放す
言えるは癒える
とはよく言ったもので、私の中に巣食っていた重石は小さくなっていきました。
これは私のやり方です。
別に、向き合った方が人生が深くなるとか、成長するとか、思いません。
友だちに話を聞いてもらうだけで気が済むなら、それでいい。
百恵ちゃんがステージに置いたマイクのように、置き去りにして進めるのなら、私はそっちを選びたい。
でもそれができない人もいる。
私にはできなかった。
できないけど、それでもなんとかしたい気持ちがあるなら、ちょっと自分に時間をあげてください。
言い分を聞いてみましょう。
そんな時間、なかなか取れないかもしれないけど、もやもやを抱えながら生きるより、ずっと効率がいいかもしれせん。