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ファッションデザイン
私のお仕事の大半はイラストかファッションデザインなのですが、両者では完成までにたどる過程が全然違うなぁと思うのです。
イラストは基本的にモチーフがあるので、極端に言えば描くのみ。描いてみて、なにか違ったらまた描く。納得行く形になるまで描く、というどちらかというと肉体的に消耗する作業です。
ファッションデザインに関しては、抽象的な柄を作ることが多いです。そこにはモチーフがなかったり、あってもデフォルメの域を超えて再構築する作業になるので、精神的な力を費やす時間が長いです。見えないものを考え出さなければなりません。
トップ画はデザインさせていただいた、FINTAというフットボールブランドの商品です。2020春夏からデザインを担当させていただいています。
FINTAはブラジルで設立されたブランドなので "ブラジルっぽさ" というざっくりとしたテーマが常にあります。こちらの2020秋冬コレクションでは、ブラジルの陽気な国柄、アマゾンジャングルの色彩をヒントに制作しました。
"ブラジルっぽさ" というテーマは、生き物好きとしてはありがたいテーマです。このほかのウェアも、葉っぱや花、鳥などの動植物から着想を得た柄や色彩でデザインさせてもらっています。
とはいえ、やはりモチーフをそのままの形で使うのは、デザインではないと思うんですよね。モチーフを噛み砕いて、再構築するのが、デザインの面白さかなと思っています。具象イラストとは違って、ヒントが少ない分クリエイターによって答えが異なるし、想像力を示せる場でもあります。精神的には生みの苦しみもありますが、やっぱり物づくりをするからには、こういう無から考えて考えて、答えを見つけて、表現する、という作業はデザイン冥利につきるし、そういうお仕事を増やしていきたいなと思うこのごろです。
FINTAオンラインストアもしご興味あれば覗いてみてください。
紹介したウェア以外にも色々とデザインさせてもらっています。
フットボール好き、ブラジル好きの方に気に入っていただけると思います!
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![まりか博士](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/26812687/profile_40ee9ca3b9a545f9063820e7278d8a5a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)