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あなたを攻撃する人は救いを求めている
会社という場所には本当にいろいろな人がいます。
基本的には、根っからの「悪い人」というのはいないはずなのですが、実際は、どこの会社に行っても大体何かしら人間関係のトラブルや悩みが尽きることはありません。
中でも一番あなたを悩ませてくるのは、あなたを個人攻撃してくる人です。
信じられないかもしれませんが、上司が部下のことを仕事上のミスにかこつけて人格否定するようなケースもあります。
実際、私が過去に勤めていたドイツ系企業では、何かにつけて私のことを否定してくる年下のドイツ人上司がいました。
上司でなくとも、同僚であったり先輩であったりと、攻撃してくる人はさまざまです。
では、一体なぜ彼らはあなたのことを個人攻撃してくるのでしょうか?
もちろん、あなた自身の思い込みによって、個人攻撃されているように思い込んでいるケースも多々あります。
むしろ、こういった自分に原因があるケースの方が圧倒的に多いです。
ただ、今回の記事は、あなたの思い込み如何に関わらずあなたのことを個人攻撃してくる人の深層心理について考えてみます。
攻撃の仕方は人や状況によってさまざまですが、メールで秘かに攻撃してくるケースが結構あります。
業務に関するメールを装って、実は、あなたのことを攻撃したくてたまらないわけです。
なぜ攻撃するのかと言いますと、それは、
「あなたに対して助けを求めている」
からです。
表面上の文章は憎しみに満ち溢れているかもしれませんが、その裏側には、あなたに対して「私のことを助けて欲しい!」という心の叫びが隠されているのです。
これは無意識下の働きであるため、攻撃してくる本人も全く気付いていません。
他人を攻撃する原動力は「悲しみ」や「自己否定感」です。
つまり、他人への攻撃は、
「私のことを分かって欲しい!」
という心の叫びなのであります。
攻撃する人たちの原動力である「悲しみ」や「自己否定感」などは、主に幼少期から子供時代の親との関係によって創り出されます。
以前私が勤めていた会社に、何かにつけて私のことを嫌がらせしたり何らかの攻撃をしてくる50代の女性がいました。
彼女は普段とても面倒見の良い人で、何か相談するといつも親切に教えてくれる優しさをもった人でしたが、同時に、常に何か満たされないものを持っていることが伝わってきました。
話を聞くと、小さい頃父親との関係が非常に悪く、それが大きな要因となって、長年男性に対する不信感と強い怒りの気持ちを持っていたようでした。
中途入社で知らないことが多く、気の弱い私は、彼女から見ると格好の攻撃対象であったわけです。
通常、会社内で個人攻撃に遭った場合、まず被害者意識が生じ、攻撃してきた相手に対して怒りの感情が湧いてきます。
これが数多くある人間関係のトラブルに発展することが多く、中にはそういった人間関係のトラブルに耐えられず転職する人も数多くいます。
攻撃されて怒りの感情が湧きおこるのは極めて自然なことですので、もし、あなたが何らかの攻撃に遭って怒りを感じた場合、その怒りの感情を決して抑圧することなく、心の中で十分に感じてあげてください。
しばらくはその怒りの感情によって、相手に対する苦々しい思いでいっぱいになると思いますが、ある程度時間が経って気持ちが治まってきたら、次のように考えてみるようにしてみましょう。
「なぜ、あのとき彼/彼女は私のことを攻撃してきたのだろう?」
もし、攻撃されているというのが自分自身の「恐れ」による思い込みであることに気付いたのであれば、自分自身の「恐れ」を認めて愛し赦してあげるようにしましょう。
もし、攻撃してきた人に「救いを求める声」を感じたのであれば、心の中で、その人の攻撃の原動力となっていると思われる「悲しみ」や「自己否定感」を認めて赦してあげることを意識してみるようにしましょう。