テレポートとお姫様〔#8〕
舞台は戦国時代。女性は長髪に着物、男性は腰に刀を携えている。
私は城の一画の部屋にいて、女性陣で噂話をしていた。
「密かに、テレポート技術が開発されているらしいのよ」
テ・テレポート!?
外から明かりは入ってきているが、城の部屋はそれでも薄暗く、なんとも不気味な話だなぁと思う。
すると、次の瞬間、
赤ちゃんが突如、私の腕の中に現れた!!!急いで抱きかかえる。
もしかして、テレポートで!?一体どこから!?
あらあら、でも可愛いわねぇ、とみんなでとりあえず赤ちゃんを抱っこしあう(笑)
*
場面が、城の中心部に移った。
時代にそぐわないが、室内に大きなテレポートの機械が導入されている。
小さい仮設イベントステージのように金属の骨組みがあらわになっていて、
中央のステージ上に、エレベーターのような箱がある。
見張りの家臣たちがいるが、ふざけて機材に触れたり、
「おい、うかつに触ると飛ばされるぞ~!」などど笑っている。
突然、お姫様が、着物の裾を両手で捲し上げ、凄い剣幕で走って部屋に入って来た。
「ひ、姫様~!!!」
姫はそのままの勢いで、機械に乗り込んだ。
家臣たちは、姫の様子に圧倒されて一瞬言葉を失ったが、はっと気づき、
「姫・・・これは、5kgまでしか運べないのです」と伝えた。
それを聞いた途端、
姫は大きな声で泣き崩れた。
(好きな人が、遠いところにいるのかな・・・・)
私は、ぼんやりと、その光景を上から眺めていた。
おしまい。
戦国ロマンス?笑の夢日記でした。
この姫の気持ち、分かります。遠距離恋愛辛いですよね。
ちなみに、姫は黒に、白と、どピンクの柄が入った着物を着ていました。ファンキーですね。
姫の未来を祈ります。
夢日記や、私の遠距離恋愛エピソード↓もぜひお楽しみください。