冷やっとシリーズ:ベビーシッターは聞いた。〔#25〕
今日も暑かったので、少しでも涼しくなる様、短いですがゾクッと気味が悪いお話をさせて頂きます。
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知り合い夫婦のベビーシッターをアルバイトというかたちで引き受けることになった。
お金も頂けるということだが、ご自宅に訪問するので、プリンシューを出土産に持参した。
ご夫婦は笑顔で迎え入れてくれた。プリンシューも「おいしそう~!!」と感動された様子で冷蔵庫にしまっていた。
(喜んでもらえて良かった)
いざ、対面した赤ちゃんはというと、生後1ヵ月に満たない新生児。
たまに目が合うような合わないような、手足が小さく、ぷにぷにして、可愛い。
早速赤ちゃんを抱かせてもらった。まだ首が座っていないので慎重である。
私が赤ちゃんを抱っこしている間に、夫婦は別室に移動した。
2人で何か会話をしているようだが、私には聞こえない。
私はそのまま赤ちゃんをゆらゆら抱っこしながら、キッチンに踏み台が置かれているのを発見した。
座るのに丁度よさそうな高さだったので、その踏み台に腰をかけ一息ついた。
すると2人の話し声が聞こえてきた。キッチンには別室からの声が通るらしい。
夫「そもそも、お前、ベビーシッターを雇う金があるなら、この子の手術費用に使えよ。」
妻「・・・今だけの贅沢なんだからほっといてよ。」
えっ
背筋にゾクッとしたものが走り、呼吸が止まった
今私が抱いているこの子、手術が必要なの?どこが悪いの?
2人は仲が悪いの?
私はこの子の面倒を見ていいの?
何かを企んでいるの?
と、私の心拍数は一気に上がり、呼吸も早くなって
目が覚めましたぁあ~(恒例)
おしまい。
2人で決めたうえでベビーシッター頼んで欲しかったです・・・が、何かに巻き込まれる前に目が覚めて良かったです。そして、キッチンの踏み台以外に座りやすい所あるでしょう、とも思いました(笑)
今回は気味が悪い系でしたが、少しでもゾクッと感じていただけたら、スキしてくださるとうれしいです。
明日も暑ければ、本気で涼しくなる系のお話をお届けしたいと思います。
他にも冷やっとするお話書いています!また、海外旅行記も書いていますので、ぜひ覗いてみてください。