ミニサイズルーズリーフをデイリープランニングに使ったら快適だった

ASDの予定の見通しを、ミニマムに

 ASDの人には、予定の見通しが重要です。「癇癪」が無いASD児者でも、時間感覚があやふやな場合、何かの形で行うと改善することがあります。実際、私がASDと診断された後、最初にカウンセリングで決めたミッションは「生活を整えるために、ルーチンを作る事」でした。

 ミッションを行っていく中で思い出したものが、マルマンさんのタイムプランニングミニリーフです。
 これを、曜日ごとのルーチンを記入するために使ってみたところ、空いている時間や所要時間も分かりやすくなって一石二鳥。

 そこからミニサイズルーズリーフを手帳として使いやすくするため、カスタムが始まりました。

使ったもの

バインダーとそのカスタム

・ミニサイズルーズリーフバインダー
・B7 硬質カードケース(下敷きとして裏表紙に貼り付け)
・チャック付き袋シール(お好みで)

リーフ(全てミニサイズ)と付属品

・ダイソー フリーデイリー(二段のバーチカルとtodoのもの)
・ダイソー A罫(ToDo作りには罫線が濃いめの方が好きです)
・マルマン タイムプランニング(ToDoと塗りつぶし式のタイムテーブル)
・インデックス(自作しました)

その他使っていた手帳

・マンスリー手帳
・たくらみ用のフリーノート
この手帳術は短期計画に特化したもののため、長期計画に向いた手帳をもう1つ以上持つことをおすすめします。

構成

 この章では、リーフをどのように使っているかについて解説していきます。

・デイリープラン(ダイソー フリーデイリー)

 バーチカルで予定管理をします。
 一番前に持ってくることで、今日のスケジュールとして、パッと開いて出るようになります。

・ToDoリスト(ダイソー A罫)

 やる事リストの一覧を作っています。
 ここからフリーデイリーに落とし込み、実行していきます。

 このパートのみ、紙をこのパート内でリユースしています。

・ルーチンリスト(マルマン タイムプランニング)

 曜日ごとのタイムテーブルを記入しています。
 フリーデイリーを書くときに使えない時間を確認するために使っています。

・その他ルーチン(紙は自由)

 朝夜ルーチン、重要度マップなどを作って入れています。
 適時増えたりします。

・メモ

 使い終わったリーフの裏紙を使っていることも、ノートをリーフ化したものを入れていることもあります。
 書き終えたリーフは、必要であれば綴じノートに書き写して廃棄します。

どう使うの?

・セットアップ

  1. バインダーのセットアップ

    1. バインダーを開き、右側にB7硬質カードケースを貼り付ける
      (下敷き兼新品メモリーフ入れとして使います)

    2. お好みでチャック袋シールやステッカーでデコる

  2. インデックスリーフを入れる

  3. ルーチンリーフのセットアップ

    1. いつもやっていることを書き出す。
      また、生活が変わってまごついてきたらこの時間を取る。

    2. タイムルーチンのセットアップ
      (マルマンタイムプランニングを使用。曜日ごとなど、パターンごとに一枚作ります。)

      1. 睡眠時間、ご飯時間、お風呂時間、授業、移動・通学通勤時間をタイムテーブルに色分けしながら塗る

      2. 「時間が決まっていないけれど、やらなければいけないこと」をToDo欄に書き出す

    3. ポイントルーチン(朝、夜など)リーフのセットアップ

      1. 別の紙に、ルーチンを明確化したいことを一度書き出す

      2. 必要な時間を書き出す

      3. ミニサイズリーフに本書きする。

  4. デイリープランニングリーフ、ToDoリーフのセット

・予定を書くとき

  1. ToDoリストに書き込む

  2. ルーチンリストとマンスリー手帳を見ながら、どこに予定を入れるか検討する

  3. マンスリー手帳に書き込む

  4. デイリープランニングに書き込む

・用紙の整理

  1. 毎日…使ったデイリープランニングを外す

  2. 毎週…ToDoが書きづらくなったら整理
    (ToDoのみ、普通の紙をリーフ化せずに市販のA罫ミニリーフを使っています。他のよりToDoが書きやすいためです。また、裏表同じ柄なので、同じエリアでリユースします。)

  3. 生活リズムが変わった時(特に、学期、長期休みの始まった時)
    …タイムルーチン、ルーチンリスト(朝・夜・メンテナンス日)を書き直す。不要になったものは裏返しメモページに移動。

なぜ綴じ手帳ではなくルーズリーフにしたの?

 この手帳は、手帳一冊派、もしくはとりあえずの一冊にはお勧めしない方法です。なぜなら、紙の入れ替えが激しく、直前直後の事を重視するため、長期計画を考えるのには全く向いていないからです。

 参考にした手帳の形式はウィークリーバーチカル、バレットジャーナル、システム手帳になります。具体的には以下のエッセンスを持っています。
・バーチカル → 時間の掴みやすさ
・バレットジャーナル → タスク処理能力の高さと拡張性
・システム手帳 → 紙の取り換えによる軽さ

 デメリットとしては、一度に処理できる情報量が少ないということで、以下の問題を抱えます。
・ぼんやりした内容には向かない
・大量の情報は溜められない
・長期計画に致命的に向かない
 そのため、日程が決まっているものをマンスリー手帳に、深い思考をフリーノートに書いています。

 しかし、この手帳の良さはミニマムなタスク処理とルーチン運用だと思います。深い思考をいつも持ち運ぶのも、細かい毎日の事をすべて残して持ち歩くのも、荷物がかさばるばかりではないでしょうか?マンスリー手帳とミニルーズリーフ手帳だけなら、A5サイズまで入る鞄でもかさばりません。

綴じ手帳の限界を感じた時に、ぜひ使ってみて欲しいです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集