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元【エホバの証人二世】の声

私は幼稚園児の時から高校生になるまでにエホバの証人という
宗教に入っていました。両親は熱心な信者で私はその子ども
宗教二世として育てられました。
目に見えない力・存在【宗教】が一番と教え込まれた10年間を
子ども目線でまとめました。


エホバの証人ってなに?

キリスト教系の宗教団体です。
家々を回って聖書や冊子を用いて宣教をしています。
また駅や街路などでも看板を立てて宣教活動をしています。
禁止事項が多くメディアでも取り上げれた輸血禁止学校行事の禁止
また、指導として子どもへの鞭を使ったお仕置きなども行っています。

エホバの証人の子どもの実態

令和の現在はエホバの証人の子どもの人数は減少傾向にありますが、
30年前の全盛期は多くのエホバの証人の子どもが在籍していました。
宗教の規則を守るために学校の騎馬戦や国家校歌の不参加により、
いじめの対象になることが多かったのも事実です。

エホバの証人の家庭の実態

両親共に熱心で忠実なエホバの証人でしたので、さぞ家庭が平和だったかと思われるかもしれませんが、実態は悲惨なものでした。
同居していた祖父母からの宗教の猛反対
親のヒステリックが増し、鬱や胃炎の発症
常に宗教の規則を守らなければいけないという緊張感
長年の宗教の強制により子どもたち(私を含めて兄弟)の不登校、
非行、引きこもり、家庭内暴力

「宗教を信仰しないほうがマシだ」と断言できるほどに家庭環境は悲惨でした。これは私の家庭が特別だったからではなく、エホバの証人の信者内でよく起きていた事柄でした。

子どもにとっては宗教はどうでもいい

いくら聖書に素晴らしいことが書かれていても、子どもにとっては
何を言っているのかよく分からないもの、どうでもいいものなのです。

子どもが求めていることって、両親が穏やかで家族みんなと「ご飯美味しいね」と言える環境です。
幼稚園児や遊びたがりの小学生の時に親から「座って聖書の勉強をしなさい」「毎日祈りなさい」「神に仕えなさい」と言われてもピンと来なくて当然。親がいつもキリキリしていて鞭で叩いてくる。
こんな異常な家庭を子どもは決して望んではいないのです。

宗教は万人受けしなくていい

「素晴らしいと言われている聖書を批判しているなんて私は
ひねくれている」
「親の言うことをきかない私は地獄に行くんだ」
「神に愛されないんだ」
なんて自分を責めたことがありました。

必死に聖書の良さを私に教えている両親を見て「くだらねぇ・・」と
思ってしまっている自分は頑固でひねくれものだと自己暗示していましたが、自分を責める必要は全くないんだと後に気付きました。

世界にはたくさんの宗教があり、一人一人考えや受け取り方も当然違います。この宗教が好きな人もいれば嫌いな人もいるし、そもそも宗教に興味がない人もいる。
「この教えを守らないあなたは滅ぼされて地獄に落ちる」という考えは人間の傲慢さなのです。

そもそも宗教の信仰は無理やり強制といった自然と反するものではなく、その人の心からの湧き上がってくる信仰心が大切なので、無理やりやらせる
時点で宗教の真理とかけ離れたものになります。

宗教を信仰したければすればいいし
したくなければしなくていい
信仰を拒否しているからといって他人が責めたり罰する必要もない。
どちらの神が素晴らしいとか競わない
親は子どもの意見を聴き人権を尊重する

当たり前だけれどとても大切なことではないでしょうか。


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