【展覧会】「特別展 法然と極楽浄土」(東京国立博物館)に行ってきた(その①)
2024年6月9日まで東京国立博物館で開催中の、「特別展 法然と極楽浄土」に行ってきました。
まずは恒例の(?)観覧前の腹ごしらえ。ゆりの木の天丼。
先月とは小鉢が違います。白和えの方が良かったなぁ。
でもこの物価高の中、値段を上げていないのは素晴らしい!
以下、備忘録代わりに印象に残った作品を書いていきます。作品番号順なので、展示順とは一致しません。
・恵心僧都源信像(滋賀・聖衆来迎寺)
面白いお顔の像でした。法然は恵心僧都の主著『往生要集』で7世紀の唐の僧である善導の浄土思想を知ることになったので、いわば心のお師匠さんでしょうか。
・浄土三部経(京都・清浄華院)
活字のように整った字で、ずっと書かれていました。すごい集中力ですね。
・法然上人坐像(京都・百万遍知恩寺)
裸の像に着物を着せてある像です。裸の状態が、写真で紹介されていたのですが、幼児体型っぽかったです。着物を着ている状態は、威厳があるんですけどね。
・法然上人立像(滋賀・新知恩院)
何となく、実際の法然さんに近いのではという印象を持ちました。
・仏涅槃像(滋賀・新知恩院)
手のひらサイズの涅槃像というのは、初めて見ました。
・拾遺古徳伝絵(茨城・常福寺)(重文)
お師匠さんと法然の考えが合わず、お師匠さんに木の枕を投げつけられるシーンが印象的。お師匠さん、よほど腹が立ったのでしょうか。でも反省したお師匠さんは、法然を聴導師(だったかな?)にするんですけどね。
・迎接曼荼羅図(正本)(京都・清涼寺)(重文)
法然さんが熊谷直実に与えたものです。阿弥陀様たちが来迎する姿を描いたものなのですが、音楽が聞こえてくる気がしました。
・源空証空自筆消息(京都・清涼寺)(重文)
法然さんの自筆です。やわらかい字でした。
・二河白道図(京都・光明寺)
浄土に至る道である、火の河と水の河の間の白道が、すんごく狭かったです。
以下の記事で、吉野の如意輪寺の二河白道庭園をご紹介しています。
・阿弥陀如来立像(岡山・誕生寺)
阿弥陀さまと目があいます~。目を合わせ続けては、いられません~。
・阿弥陀如来および両脇侍立像(善光寺式)(福島・いわき市)(重文)
善光寺式の阿弥陀三尊像は、秘仏である長野の善光寺の御本尊を模しているわけですが……。これまでにいくつかの善光寺式の阿弥陀三尊像を見てきて、その度に思うのですが、「模している」ってことは、作った仏師は、秘仏を見ているってことですよね。仏師の全員が見ているわけではなく、コピーのコピーも多いとしても。
・紫檀塗螺鈿厨子(来迎阿弥陀三尊立像納入)(奈良・千體寺)(重文)
厨子を飾る螺鈿のきらめきがすごいです。厨子の内側をびっしり埋める阿弥陀様(多分)も。
ちなみに脇侍の観音様の手に、うーむというものを感じていたのですが、近くの人が、言い当ててしまいました。「何かちょうだい、って感じだよね」、と……。正しくは「ちょうだい」ではなく、その手に亡くなった人を乗せる蓮の花が載っているはずなんですけどね。
いつの間にやら1,000字越えになっていたので、いったんここでやめておきます。続きはまた明日にでも投稿します。