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何処か遠くへ
とにかく両親といっしょにいられなくって、希望してないのに二連休とかつけられると、さっさと行きつけのホテルを予約して、車に飛び乗っていました。
自宅を出発して、須崎から東津野村を通り、大洲からぐぐっと北へ。中山町という小さな町が経営する小さなホテル、そこがあたしのお気に入りのホテルでした。
別に凄い効能の温泉がある訳でもなく、腕に自信のあるシェフがいる訳でもなく(あたしがしらないだけかも知れないか)、単に、部屋にテレビがなくて外部の情報が遮断されていること、お手頃価格のコース料理が美味しかったこと、そしてサービスが丁寧だったことが理由でした。
お一人様でコース料理を食べると、話す伽もいないし、すぐに終わってしまいます。
そこでゆっくり食べるために、眼下に国道が見える窓際の席をお願いしました。一口食べたらフォークとナイフを置いて、国道を車が10台通過するのをカウント。車が通過したらまた一口を繰り返していました。
部屋に戻って、お風呂に行きます。そこでもやっぱりゆっくり、ゆっくりです。なんでもかんでも、さっさとやる癖が身についているので、意識してゆっくりです。だらだらするのは得意という知り合いがいますが、本当に羨ましいです。
部屋に戻って、ゆっくり珈琲を飲みながら、道中の本屋で買った本を開きます。ゆっくりページを捲っていき、気づけば寝落ちをしていました。
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翌朝、ホテルでモーニングを食べて、道の駅めぐりをしながら、少しでも遅い到着時間を目指して帰路につきます。
家に居着こうとしない困った娘、さてさて、両親はどう思っていたのやら。でも、自宅に居て減らず口を叩くよりはマシと思ったのでしょうか。
苦労をしてないから取る行動か、苦労をしてきたから取る行動か。今になって思うのは、親に甘えてただけ。そしてあの時は、お互い離れていることが、どちらにとっても最善の幸せだったということ。
親とのディスタンス。どちらにとってもwin-winのディスタンス。親離れも子離れも中途半端の出来損ない親子のディスタンス。
親になるのも、子になるのも難しいもんだ、と子にしかなったことがない身分で考えたりしてみる、長閑な今日この頃です。
それにしても、最近は旅に出てないなあ。
あっ、必要ないか。
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セピア色のモノトーンです
絵の具がない訳ではないですよ~
昨日の絵、ゴジラが二匹いたのですが、誰も気づかなかったので、残念。
今日は仕込みは無しです。トランクの中味もいつもの着替えと小説です。