靴作り
本日で4回目の靴作り。まだ、未完。
既製品の靴ならば、お金かカードがあって、自分好みのデザイナやサイズがあれば即買、即履だろう。それが既製品の良さだ。
それでも十分だと思ってきたが、自分の足に合う、自分だけの靴を作る面白みを知ったらもうダメだ。いつ履けるか、否、それよりもちゃんと履ける靴に仕上がるかも未知数。
でも、それも含めて異様に面白いのが靴作りだと云えよう。なんて、まだ偉そうに語れるほど靴を作ったこともない癖に、というか、まだ初挑戦中なのにかなりハマっている。
それにしても、靴作りは体力と根気がいる。作業が地味。黙々と孔を空けてるか、磨いているか、ミシンを踏んでるか、手縫いをしているか。近視と老眼のミックスやし、握力はないし、すぐに肩が凝ってくるし、メガネを付けたり外したり、首やら腕をグリングリン回したり、気晴らしに犬をてがったりして、どうにか前に進んでいる。
師匠はまったく干渉してこない人で、チラ見しながらも適当にわたしを泳がせてくれる。その距離感が楽で、「大丈夫?」とか「無理しないでね」なんて一言も掛けない。無関心というより、いい意味で無頓着な女性だ。
そういえば、今日はわたし以外に二組が参加していた。みんなわたしの先輩のようだが、誰も自己紹介をしないし、無駄に話し掛けてこないので気楽。
こんなに気を使わなくていいコミュニティも珍しいのではないか。無理に会話しなくても「靴作り」という共有ゾーンがある。それで十分。
わたしは「ママ友」付き合いの経験がない。噂で聞くだけだが、相当に気苦労が絶えないコミュニティのようだ。亡き父の教えで、「苦労したら顔に出るので苦労はするな」があった。どうやら無意識に父の教えを守っていたようだ。
教えの甲斐もあり、「ママ友」の経験がないわたしだが、ママ友という人種はマウントの取り合いをするのではないか、と勝手に想像している。
今の靴のコミュニティが居心地がいいのは、誰もマウントを取ろうとしないお陰かもしれない。それから、自分の靴と隣で作っている人の靴を比較する人がいない。誰もが、自分だけのオリジナルを作っている。
自分だけのオリジナルの靴を黙々と作って、他人のオリジナルは「素敵やね」と褒める。
スタートも途中経過もゴールも、みんなそれぞれ違う。みんながマイペースで、合わせる必要がないので気楽。やり方が判らないなら師匠に声を掛ける。師匠は口頭で説明せず、チャチャっと手本を示してくれるので、真似してやる。講義がないので気楽。
気楽だが、作業をすると肩は凝る。明日辺り歯が浮いているかもしれない。
noteにはママ友のことを書いていますが、色んなママ友がいて、いい感じのママ友だっていると思います。わたしの色眼鏡でみたことを書いていますので、深掘りは禁です(^^)