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レディ・イン・ザ・ウォーター(2006年/アメリカ)


公開されたのは2006年。
当時、ポスターがなんとも不気味な半笑い(←こら)の女性だったので「ポスターが怖い映画」と呼んでいました。
映画館で観るわけがない。怖いもん。夢に出てきそう。
その頃ホラー映画が大の苦手だった私は「これはなんともおぞましい映画に違いない」と、勝手に胸糞ホラー映画だと決めつけて食わず嫌いしておりました。


ですが、あれから16年が経ち、ホラー映画大好物となった私は「よっしゃあのポスター怖いやつ観てやるか〜♪」と思い、鑑賞。

そして………

え…

私の好みに見事にハマり、M・ナイト・シャマラン監督作品の中で、一番好きな映画となりました………
良い映画すぎる。

そもそもホラー映画じゃなかった。
まぁもともと誰もこれをホラー映画だなんて一言も言ってなかったけど…(私の思い込みでした)

さて、本題です。
この映画は、ざっくり言うと水の精霊をあっちの世界へ帰すために、マンションの住民達が団結して頑張るよっていう話。
水の精霊があっちの世界に帰れるにはいくつか条件があって、それぞれマンションの住民にはその役割が決められているんだけど、誰がどの役割で何をするのか皆んなで謎を解いていく。

っていうお話です。


シャマラン監督恒例のどんでん返し、無かった訳ではないけど、ちょっと薄い。
全体的に静かで薄暗い映画だけど、他人同士が一つの目的を達成するために力を合わせるのは観ていて元気の出る映画でした。


同じシャマラン監督の「OLD」を観た時の感想は、"このビーチは人間の人生の縮図なのかもしれない"と、愕然としてしまう印象でした。
「レディ・イン・ザ・ウォーター」も、"これは世界の縮図なのかも"って感想だけど、OLDとは違い温かな勇気が湧いてくるような、世界の縮図。この映画ではマンションの住民だけのお話だけど、世界中の全ての人にそれぞれ何か"その人の役割"があったとしたら、きっとその"役割"が、それぞれの生きる使命なのかなって思いました。

青く暗く静かだけど、温かい映画。
エンドロールの優しい音楽も、おとぎ話のようなこの映画の雰囲気に凄く合っていると思いました。

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