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指に魂込めたなら。

サッカー界のレジェンド、カズこと三浦知良さんには「魂こめました、足に」という名言がある。

1992年11月3日に開催されたアジアカップ広島大会グループリーグの対イラン戦、0-0で迎えた後半40分に決めた決勝ゴール。その試合後、インタビューに応じた際の言葉だ。

当時サッカー小僧だった僕は、このコメントをリアルタイムで聞いた記憶がある。稀代のスターのコメントに、心底痺れた。

このカズの名言は、僕の脳内にデカデカとプリントアウトされて貼り出されている。もしなにかの機会に「あの原稿を振り返ってください」と聞かれたら、「魂こめました、指に」と答えようと、心の準備をしている。

原稿を書くときのイメージ

並々ならぬ心血を注いで作品を作るときに「命を削る」「身を削る」と表現をすることがある。僕が原稿を書くときの感覚は、「精魂を注ぐ」「魂を吹き込む」という言葉のほうがしっくりくる。自分の精魂や魂の話ではなくて、インタビュイーの魂を受け取り、言葉に置き換えるようなイメージだ。

だから、「魂こめました、指に」という言葉は、パソコンを打つ僕の指にインタビュイーの魂を宿らせたい、宿ってほしいという意味だ。それが原稿になったとき、インタビュイーにどう伝わるかはわからないけど、僕が書いた原稿をすんごく喜んでくれるインタビュイーは少なくない。

そのうちのひとりが、梶岡牧場の梶岡秀吉さん。僕が書いた記事【格付け無視で「味に全振り」する梶岡牛 地域に循環経済を生み出す梶岡牧場の挑戦】を心から喜んでくれた。

僕史上揺るぎなきナンバーワンの牛肉、梶岡牛
取材に同行したスクール生はあまりのおいしさに涙した(実話)
左から僕(太い…)、梶岡さん、梶岡さんのお父さん、スクール生

梶岡さんからの応援コメント

先日、世界中の被災地でインスタントハウスを建てている建築家、北川啓介さんから僕のインタビューを受けた感想が届き、それを読んで朝から泣いたという話をフェイスブックに投稿したら、梶岡さんがアツすぎるコメントとともにその投稿をシェアしてくれた。

「まるで刑事(笑)」には思わず吹き出したけど、最後の一文に胸が熱くなった。

「イオさんの様な方々が増えることを願ってやみません」

僕が梶岡さんの取材をさせてもらったのは、2023年の春。その時に初めてお会いして、それ以降は顔を合わせていない。SNSではつながっているけど、2年前に一度会っただけのライターをこんなに応援してくれるなんて、本当に本当にありがたいことだ。

こういうとき、「ああ、ちゃんと指に魂込められたんだな」と鼻の穴が膨らむ。梶岡さんの期待に応えて、全国の稀人を発掘し、指に魂を込めて原稿を書く仲間を増やしたい。

よかったら仲間に加わりませんか?

稀人ハンタースクール3期生説明会
日時
①3月3日(月)10時~11時30分
②3月5日(水)21時~22時30分

参加希望の方はこのグーグルフォームにご記入&送信をお願いします。
上記日程が難しい方もご相談ください。
説明会終了後、アーカイブ視聴可能です。

たくさんの方に出会えることを楽しみにしています!

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【無名の人のインタビュー記事は読まれない? 稀人ハンタースクール3期生募集します。

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