見出し画像

原稿料をタイパ、コスパで考える。

ポイントは時間軸

今朝、Xで記事一本3000字〜4000字で5000円というライター案件が流れてきた。やすっ!というのが瞬間的な感想。

次に、「2、3時間で1本書けたら時給1600〜2500円だから、自宅でできるし、バイト、パートよりいいのか?」と思い浮かんだ。……こうして時給換算すると、「この仕事は割に合う、合わない」で判断する癖がついてしまう。タイパ、コスパ思考だ。

ライターの仕事に関してタイパ、コスパを考えると、いかに速く、楽に原稿を仕上げるか、になると思う。もう少し意識が高ければ、速く、楽に、高品質の原稿を書くか。この3つを両立するのは大変そうだ。そこで登場するのが、賢いAI。

AIを使いこなせば確かに速く、楽に、高品質の原稿を納品できるだろう。でもその先にあるのは、原稿を安価に大量生産する未来。ライターっていうか、工業製品のオペレーターのような仕事になりそうだ。

タイパ、コスパを見る時のポイントは、時間軸だと思う。目先の1本をいかに効率よく書き上げるか、効率を高めていかにたくさん納品するかを考える場合、時間をかけるのは「効率が悪い」。賢いAIが現れて、ライター業界もタイパ、コスパ思考が以前より強まっていると思う。

僕は花咲かじーさん

僕はあえて逆張りする。取材相手の時間をムダにしないように、綿密に下調べをする。対面したほうがいい取材は、なるべく現地に赴く。時間の許す限り、丁寧にインタビューをする。可能なら関係者の話も聞く。頭をフル回転させて、いかに読者に届けるかを考えながら原稿を書く。

これを一通り実践すると、めちゃくちゃ時間がかかる。さて、これはタイパ、コスパが悪い仕事のやり方だろうか?

僕はそう思わない。ライターの矜持とかベテランの古めかしい意地ではない。僕のやり方をしていると「面白い原稿」が「いい仕事」を連れてきてくれるのだ。

「あの記事を読みました」と仕事の依頼をもらうこともあるし、「いい記事を書いてもらったので」と取材先からオファーがくることもある。現在の僕の仕事は、ほぼそれで埋まっている。

「稀人ハンターの川内イオに書いてほしい」という指名の仕事で、目を疑うような安値を提示されたことはないし、「原稿料はどれぐらいですか?」と聞かれて、こちらの希望価格を伝えることも少なくない。ちなみに、広告とか企業案件じゃなく、インタビュー記事で僕が受け取った原稿料の最高額は約6000字で18万円だ。

時間をかけて畑を耕し、「面白い原稿」という種を蒔く。その種から咲いた花を見た人から「うちにも同じような花を咲かせてください」「一緒にステキな花壇を作りましょう」と依頼を受ける。花咲かじーさんのようなイメージ。

面白い原稿がいい仕事を連れてくる

僕の仕事のやり方は、人によってはタイパ、コスパが悪いかもしれない。でも、僕にとっては、タイパ、コスパがいい。短期で見るか、長期で考えるかの違いだ。どちらが良いも悪いもなく、どちらを選ぶかという話だ。

僕は今の仕事のやり方が好きでストレスもなく、自分の仕事のひとつひとつが「未来への投資」につながっているという手ごたえがある。

だから、稀人ハンタースクールでは、「面白い原稿が、いい仕事を連れてくる」と教えている。もちろん、1本だけ面白い原稿を書いても、そうなるとは限らない。メディアというジャングルで一輪の美しい花が咲いていても、気づいてくれる人は少ない。種を蒔き続けることが大切だ。

僕の教えを実践しているスクール生たちは、「面白い原稿」を書くことに四苦八苦しながらも、どんどん活躍の場を広げている。

AI時代に逆張りしたい人に集ってほしい!

稀人ハンタースクール3期生説明会

日時
①3月3日(月)10時~11時30分

②3月5日(水)21時~22時30分

参加希望の方はこのグーグルフォームにご記入&送信をお願いします。

※上記日程が難しい方もご相談ください。
説明会終了後、アーカイブ視聴可能です。

たくさんの方に出会えることを楽しみにしています!

よかったらこちらの投稿もご一読ください!

【無名の人のインタビュー記事は読まれない? 稀人ハンタースクール3期生募集します。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集