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最近、なんだかもやもやするわけ

こんにちは。いつもありがとうございます。

コロナ禍が発生して数か月、何か説明のできないもやもやを抱えていらっしゃらないでしょうか。私は抱えています。

実際に逢えなくても、オンラインで会議も可能、飲み会も可能。移動時間がかからないから効率的。不自由ながらも穏やかな時間を過ごせる。

でも時間が経つにつれ、なんだかもやもやが募ってくるのです。

こんなときは掃除だ!と本棚を整理していて、まだ読んでなかった本を読み始めたら、そのもやもやの原因が分かったのです!

アートとビジネスの違いと共通点から、「人々の幸福を高める方法」までを考察した本ですが、そこに大きなヒントがありました。

ということで、超個人的主観により、この本から学んだことを用いて、このもやもやの原因を考えてみました。

1. 「問題を解決する」のがビジネス vs. 「問いを立てる」のがアート

オンラインなら、だらだら会議にイライラすることなく、効率的に問題を解決できる。スッキリ!... のはずが、ふとした疑問から新たな気づきを得るチャンスが少なくなりがちです。

ビジネスの面白さは、決められたテーマに対する「問題解決方法」を見つけるだけでなく、そうした小さな疑問、新たな気づきが「次のなにかにつながるかも!」と思った瞬間にあるのではないでしょうか。与えられた「問い」に答えるだけでなく、「みずから問いを立てること」。

それはアーティストにとって創造の源泉ですが、ビジネスにおいてもそうではないでしょうか。

2. 人間は視覚と言語のみではなく五感(身体感覚)で世界を認識している

オンライン会議を決して否定するわけではありませんが、視覚と言語のみの世界にやっぱり限界を感じてしまうのです。

視覚以外の知覚や認識に改めて意識を向けることです。他の身体器官である触覚、味覚、聴覚なども含めて身体全体で知覚するということに気を配ること。つまり外界と直接向き合うということです。外界との接触により、情報を直接的に得ていくのです。 (『アート思考』)

リアルな会議では、参加者のちょっとした表情や視線から、意味を理解したり、ふいに新たな気づきを得たりすること、ありますよね。

3. 人間は自分と社会との関わりにおいて認識を形成している

この本では、「山を歩く」のは自己完結した行為ではなく、「山肌の性質」(人間を取り巻く社会、環境)を確かめながら身体の使い方を探っているのだという例を挙げています。

いまのこの状況では致し方ないのですが、これを乗り越えた先には、やっぱり、自分の足で「山肌の性質」を確認し、山の空気をたっぷり吸いこんで、日々発見・創造をしていけたらと思います。

ネット世界のこの「もやもや」を経験したからこそ、ネットとリアル、アートとビジネスの両方を融合させた、新たな世界が求められるようになるのではと思った次第です。

もやもやの反対って、こんな世界だと思うのです。

感動とは文脈に解消されない固有の体験であり、だからこそ重要なのです。それは、あなたが世界と出会った証しであり、アーティストが世界を眺めているときと同じ感覚でもあるのです。重要なのは、普段の仕事や生活から離れ、ときには一人、自分と向き合って自分の内側から湧き上がるものを眺めてみること。その内なる声に従うことで、新たな視野が開け、自分の殻を破るきっかけになるかもしれません。(『アート思考』)


読んでいただき、ありがとうございました。以上はこの本のごく一部を私が勝手に解釈しただけですので、ご興味をもたれた方は本を読んでみてくださいね。アート市場の構造や潮流などについても書かれています。

では静かに思索する観音様の写真にて、おやすみなさい(ちなみにこの観音様は都内におられます)。

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