栄養素の指標まとめ
これまで、栄養素に設定されている5種類の指標をみてきました。ここで一度まとめて振り返っておきます。
全体を理解する
食事摂取基準本文の中には、栄養素の各指標を概念的に理解するための表が載っています。
まず、横軸が「習慣的な摂取量」右にいくほど多い
縦軸左が「不足のリスク」上にいくほどハイリスク
縦軸右が「過剰のリスク」上にいくほどハイリスク
・推定平均必要量は、半分の確率で足りている値なので、「不足のリスク0.5」の位置。(いちばん摂取量が少ない)
・推奨量は、97-98%足りている値なので、「不足のリスク0.025」あたり。
・目安量は、推定平均必要量と推奨量がわからないときに設定されるだいたいの値。不足がおこらない多めの位置。(くわしい値がわからないから)
・耐容上限量は、過剰による健康障害のリスクが上がらないギリギリの値なので、曲線が上昇する手前。
・そして目標量は、生活習慣病発症予防の指標なので、この表には入れられない。(他の4つとちょっと性質が違う)