marcy(管理栄養士国家試験など)
管理栄養士国家試験の合格に必要な内容を、「自分自身の受験」「教材作成・講師としての経験」「受験生からいただいた質問」を通してお届けいたします。
調理師試験の過去問解説シリーズです。
土壌医検定の試験勉強に関する資料です。
【管理栄養士国家試験】今週の1問 ・より「作る人」に近い選択肢を考える問題(38回157番/給食/保育所) new ・少数派を覚えておく問題(38回142番/公衆/健康日本21) ・分類全体を思い出すとカンタンな問題(38回105番/教育/ナッジ) ・誰が回答するか?がヒントになる問題(38回4番/社会/患者調査) ・実は「身体活動レベル」に関する問題(38回84番/応用栄養/推定エネルギー必要量) ・考えなくていい数字を見極める問題(38回75番/基礎栄養/吸収窒素量)
保育所における給食の調理業務は、旧厚生省が平成10年に発表した「保育所における調理業務の委託について」に書かれています。(これがルールブックです。) この中に、「施設の行う業務について」「受託業者について」の項目があり、カンタンに言うと、ここに書いてあることの把握が、今回の問題の質問内容です。 知っているかどうかという内容ではありますが、考え方のコツとしては、選択肢の中で「より具体的に作る作業に近いものを見つける」がポイントです。 今回の場面設定は、保育所があり、給食を
健康日本21とは、国が進める「国民健康づくり対策」です。「第二次」は、平成25年(2013)からスタートし、令和4年(2022)に、最終評価が発表されました。 試験にもほぼ毎年登場し、これまでも「どんな目標が設定されているか」「中間評価の結果はどうだったか」が出題されています。第二次の「最終評価」は、今回(38回試験)が初登場です。 (第一次が実施されていたときも、最終評価の問題が出題されています) 結果の詳細は、厚生労働省のウェブサイトで見ることができます。 https
ナッジとは、「対象者の行動を、より良い方向に誘導する手法」のことです。 もともとは「ひじで軽くつつく」という意味があり、強制ではないけれど、こういう風に行動してね、と促すものです。 例えば、コンビニやスーパーのレジ前にある、並ぶ場所を示した「足跡シール」。 「こういう方向に、この間隔で並んでください」と説明されたわけではないけれど、自然と足跡シールのところに並んでしまいます。まさにナッジされています。 このナッジを考えるときのフレームワーク(枠組み)のひとつに「EAST」
試験では、国が行う様々な「調査」に関する問題が登場します。今回の患者調査も、よく登場するもののひとつです。 これら調査系の問題は、まずは全体像の把握からはじめます。 これらを踏まえて、各選択肢をみていきます。 具体的には、外来と診療所は都道府県別、入院に関しては二次医療圏別の抽出です。 ちなみに、国勢調査は、5年ごとに行われる人口を把握するための調査です。こちらは全数調査なので、国内に在住するすべての人が対象となります。担当も総務省なので、患者調査とはあまり関連しないか
エネルギー量を計算する問題は、「計算式(公式)を思い出す」「各項目に該当する値を確認する」の2ステップで考えます。 今回の問題は、成人の「推定エネルギー必要量」なので、 【推定エネルギー必要量(kcal/日)=基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル】 もしくは、 【推定エネルギー必要量=基礎代謝基準値(kcal/kg 体重/日)×参照体重(kg)×身体活動レベル】 が基本です。(どちらも同じことを言っている。これらは食事摂取基準に載っている内容) 問題文を確認すると、
吸収窒素量とは、摂取した(食べた)窒素が、どれだけ体内に吸収されたか(入ったか)を考えたものです。(同時に、どれだけ吸収されずに便として出ていったか、も考えている。ヒトは食べたものの栄養素が100%小腸から吸収されるわけではない。消化吸収率がある) 今回は「窒素」について見ているので、入ってきた窒素量と、出ていった窒素量の値を探せばOKです。 ただし、注意点が2つ。 それが「尿中窒素量は考えないこと」と「内因性損失量を考えること」です。 ・尿中窒素量は考えない 今回のお
--- 今回のガイドラインの変更点で、見ておく部分はある? marcy ポイントになるのは、「多職種連携」と「英語用語」かなと思う。 --- ほう。 marcy まず多職種連携は、とくに臨床栄養の分野でイメージしやすいと思うけど、他の保健医療系の資格者が関わるよね。医師とか、薬剤師とか。 --- うんうん。 marcy なので、これらの資格との共通認識として必要な基礎知識があったほうがいいよね、となっていて。 --- それはそうだね。でも範囲が広がるってこ
今回は、窒素出納(入ってきた窒素量と出ていった窒素量の差)を求める問題です。 登場する数字は次の3つ。 ・たんぱく質摂取量 50g(入ってくる量) ・尿中尿素窒素排泄量 6g(出ていった量) ・それ以外の窒素損失量 4g(出ていった量) 「入ってきた窒素量と出ていった窒素量の差」を求めればいいので、「たんぱく質摂取量」から、「尿中尿素窒素排泄量」「それ以外の窒素損失量」を引けばいいのですが、1つ注意点があります。 それは、物質の単位を揃えること。 今回の場合は「出入りした
免疫グロブリンに関する問題は、よく出る問題で、内容もほとんど変わらない(同じ部分を聞かれる)、正解したい問題です。 まずは基本情報から。 免疫グロブリン(抗体)とは、カラダの免疫に関わるたんぱく質の名前です。液性免疫(体液性免疫)を担当し、抗原(外部からの敵)を攻撃します。体内に侵入してきた敵をやっつけるブキみたいなイメージです。今も、私たちのカラダの中を流れています。 よって、「免疫グロブリン」と問われた場合には、まず「獲得免疫の液性免疫の話だな」と思い浮かべることがス
--- ガイドラインを見ると、「応用力試験」の出題数が一番多いんだね。 marcy そうやね。点数配分的には一番多いけど、応用力試験は特定の科目ではなく、各科目が混ざった問題だから、ここだけ勉強するという感じではないかな。 具体的には、「多職種連携による栄養ケア・マネジメントや、地域の栄養課題の解決を図る上で必要とされる知識、思考・判断力を問う」とされているので、病院や給食の現場、保健所などの場面設定、状況設定がされる。これを、応用栄養、教育論、臨床、公衆栄養、給食の視
再び登場しました、構造式を選ぶ問題。試験勉強をするうえで、各栄養を構造式ごと覚えている人はほぼいないと思うので、難問というか、「そこまで知らないよー!」と言いたくなる問題。僕も、受験当時も今もほぼ覚えていません。(ちょっと知っているものはあるし、なんとなくの傾向はつかめるけれど) なので、よく捨てる問題と言われますが、意外とそうでもなく、考えて解けることもあるよ、というのが今回の解説です。言い換えると、構造式を覚えているか?ではなく、実は糖質の基礎構造を覚えているか?とい
--- 試験対策ってなにからはじめたらいいと思う? marcy 具体的な勉強でいうなら、とりあえず過去問かな。過去問をできるだけたくさん解く。自分が理解できるように解く。合格するには、この量と質かなって思う。 --- やっぱそうか。 marcy ただ、ほんとにイチからのスタートなら、まずは国試ガイドラインをざっとみて、どんな試験なのか?を確認しておくのもいいと思うよ。がむしゃらに進めて問題に溺れるよりも、どんな構造なのかなぁって全体像を知っておくだけでも、けっこう
どんな話か? よく登場する、ホルモンに関する問題です(^^
基礎栄養学 レプチンに関する記述である。 肥満者では、血中濃度が低下している。(〇or×) どんな話か? よく登場する、ホルモンに関する問題です(^^ [レプチンの概要] レプチンは、脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカイン(一種のホルモン)です。主な仕事は、食欲抑制と、エネルギー消費の促進。つまりカラダを痩せる方へと導きます。 [肥満者の場合] 肥満者とレプチンの問題は、考える順番がポイントです。考え方はシンプルで、「肥満になっている。つまり脂肪細胞が増えてい
どんな話か? よく登場する、ホルモンに関する問題です(^^ [レプチンの概要] レプチンは、脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカイン(一種のホルモン)です。主な仕事は、食欲抑制と、エネルギー消費の促進。つまりカラダを痩せる方へと導きます。 [分泌場所の理解] 「レプチンは、脂肪細胞から分泌される」。ここは暗記です。ただ仕事内容から考えると、「カラダを痩せる方に導きたいということは、太ってきているから。太っているということは、脂肪細胞が増えてきているということ。だっ