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シリーズ『食事摂取基準』#3(内容の分類)

2020年版の対象者

食事摂取基準の定義では、

「健康な個人及び集団を対象として、国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示すもの」と書いてありました。

基本骨格はこの通りですが、2020年版では、「対象者」の範囲が広がっています。

対象者
・健康な個人及び健康な者を中心として構成されている集団
・生活習慣病等に関する危険因子を有しているものを含む
・高齢者はフレイルに関する危険因子を有していても、おおむね自立した日常生活を営んでいる者及びこのような者を中心として構成されている集団は含む

→具体的には、歩行や家事などの身体活動を行っている者であり、体格〔BM〕が標準より著しく外れていない者

m.基本は、健康な人。ただし、疾患手前のグレーゾーンの人も含む。高齢者においては、ある程度日常生活ができて、BMIが極端な値でなければ、フレイルのリスクがあっても含める。つまり、健常状態と要介護状態の中間的な段階であるグレーゾーンも含める、という理解です。健康→グレーゾーン→疾患。この分類が、対象者を考えるうえでのイメージです(^^

関連する問題

30回86番
日本人の食事摂取基準の策定に関する記述である。
(1)対象者には、高血圧や高血糖のリスクのある者は含まない。
答え × 含まれる

34回84番
日本人の食事摂取基準における策定の基本的事項に関する記述である。
(1)対象者に、生活習慣病のリスクを有する者は含まれない。
答え × 含まれる

35回85番
日本人の食事摂取基準の基本的事項に関する記述である。
(3)フレイル予防が、策定に考慮されている。
答え 〇

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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