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シリーズ『食事摂取基準』#39(指標別活用の留意点)

目安量

目安量は、十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量や推奨量を算出することができない場合に設定される指標でした。

不足を起こさないためのざっくりとした値なので、理論的には推奨量よりも高い値であると感がられます。

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

よって使うときの視点に立つと、目安量付近を摂取していれば「個人の場合は不足の確率がほとんどない」「集団の場合は不足が生じていると推定される対象者はほとんど存在しない」となります。

また、一方で注意点もあり、それは「目安量未満を摂取していても、不足の有無やそのリスクを示すことはできない」というもの。

m.目安量は、「足りている確率が97-98%の推奨量」よりも多い値。よって、摂取量が目安量の値よりも少なくても、「もしかしたら足りている」ということが充分あり得る。そんな、だいたいの値なので「目安量を下回っているから不足だよ~」とは言えない。「目安量付近を摂取しているからおそらく大丈夫だな」という方向でのみ使える、というイメージです(^^♪

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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