シリーズ『食事摂取基準』#6(登場する指標)
推定平均必要量
食事摂取基準において「推定平均必要量」と聞いたときは、
・栄養素の「指標」である
・「摂取不足の回避」が目的である
・3つあるうちの1つである と思い浮かべるのがスタートです。
「推定平均必要量」(estimated average requirement:EAR)
カンタンにいうと「半数の者が必要量を満たす量」
しっかりした定義では「ある対象集団において測定された必要量の分布に基づき、母集団(例えば、30〜49歳の男性)における必要量の平均値の推定値を示すもの」
「当該集団に属する50%の者が必要量を満たす(同時に、50%の者が必要量を満たさない)と推定される摂取量」
また、推定平均必要量は「十分な科学的根拠が得られたものについては、推定平均必要量を設定する」とされています。つまり、たくさんの調査があり、しっかりした根拠がある栄養素には「推定平均必要量」が載っている。そういう意味でも、いちばん基本となる指標というイメージです。
注意点
推定平均必要量は、いろいろな栄養素に設定されており、すべて「摂取不足の回避が目的」です。ただし、何をもって「不足」というのかは、栄養素によって異なります。
例えば、ビタミンのナイアシンは、欠乏症のペラグラの発生が「不足」。
ビタミンCは抗酸化作用の有無が「不足」と判断されています。(ビタミンC欠乏症の壊血病ではないという意味)
関連する問題
ちなみに最近は、問題文は「EAR」のみで出題されています(^^
今日も勉強おつかれさまです。
marcy
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