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シリーズ『食事摂取基準』#34(活用に関する基本的事項)

食品成分表との違い

食事調査によって得られた摂取量から、エネルギー量や栄養素量を推定するには「食品成分表」が用いられます。

食事摂取基準2020年版では、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」が用いられています。

食事摂取基準や食品成分表で提示されている栄養素は、基本的に同じものです。ただし中には例外があり、「名前とその中身の定義」が異なっているものがあります。


引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf


m.食事摂取基準で「ビタミンE」といえば、「αトコフェロール」の量を指す。けれど食品成分表では、「β、γ、δトコフェロール」も、「αトコフェロール」分に換算して、合計量を提示している。同じ「ビタミンE」でも、どの範囲の物質までを含めるのかに違いがある。よって、食事摂取基準を使うときには、食品成分表のビタミンEの「αトコフェロール」量だけを引っ張ってくる必要があるということ。

m.「ナイアシン当量」は、体内でナイアシンに変換されるアミノ酸である「トリプトファン」分を含んでいる値。食事摂取基準を使うときには、食品成分表の「ナイアシン当量」の値を見る。

関連する問題

32回87番 
日本人の食事摂取基準における、ビタミンの耐容上限量(UL)に関する記述である。
(2)ビタミンEでは、α-トコフェロール以外のビタミンEを含む。
答え × 含まない

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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