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シリーズ『食事摂取基準』#15(レビューの方法)

エビデンスレベル

医療分野における疾患ガイドラインでは、一般的にエビデンスレベルが明示されていることが多いです。

m.書いてある内容に対して、それぞれ「根拠の強さ」もセットになっている。

が、現在の食事摂取基準では、基本的にこの方法はとられていません。
ただし2020年版からは、「目標量」に限ってエビデンスレベルが明示されるようになりました。

ただし、他の医療分野と異なり、エビデンスレベルを判断し明示する方法は、人間栄養学、公衆栄養学、予防栄養学では十分に確立していない。加えて、得られるエビデンスレベルは、栄養素間でばらつきが生じる。(略)そこで、今回の策定では、目標量に限って、表1 のような基準でエビデンスレベルを付すことにした。

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

つまり同じ「目標量」であっても、「たんぱく質の目標量」と「炭水化物の目標量」では、その根拠の強さが違うということがわかります。

m.目標量という栄養素の指標の存在を知る→目標量が設定されている栄養素を知る→その根拠の違いを知る、という順番で理解できるとグッドです(^^

関連する問題

35回84番
日本人の食事摂取基準における栄養素の指標に関する記述である。
(5)DGの算定に、エビデンスレベルが付された。
答え 〇 (DGは目標量のこと)

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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