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シリーズ『食事摂取基準』#14(レビューの方法)

科学的根拠

食事摂取基準は、基本的に「科学的根拠に基づいて策定」されています。つまり、専門家の勘や経験ではなく、1つの研究だけでもなく、「国内外の学術論文や入手可能な学術資料を最大限に活用」して考えられています。

m.当たり前といえば当たり前ですが、ちゃんと本文に書いてあることがポイントです。

システマティック・レビュー

そしてその手法は、具体的に「システマティック・レビュー」(系統的レビュー)という方法で行われています。

システマティック・レビュー
1.課題に関連する研究論文を可能な限り収集する
2.得られた研究論文を一定の基準で選択、評価する
3.研究論文の結果を統合する
4.エビデンスの質を決定する

参考/システマティックレビューとは何ですか?https://minds.jcqhc.or.jp/docs/public-infomaiton/qa/09_systematic_review.pdf

m.ビタミンCの推定平均必要量(不足の回避)を決めたいなら、それに関する研究を可能な限り集めて、総合的に判断する。今ある膨大な研究結果から、現在の結論を決めているということです。よって、今後その研究が増えれば、導かれる結論が変わることもあります。(実際、食事摂取基準も2005年版、2010年版、2015年版と、一部の内容が変わってきています。)

関連する問題

30回89番 
日本人の食事摂取基準の科学的根拠に関する記述である。
(1)系統的レビューの方法を用いた。
答え 〇

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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