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シリーズ『食事摂取基準』#10(登場する指標)

目標量

食事摂取基準において「目標量」と聞いたときは、
・栄養素の「指標」である
・「生活習慣病の発症予防」が目的である
と思い浮かべるのがスタートです。

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

「目標量」(tentative dietary goal for preventing life-style related diseases:DG)
カンタンに言うと「生活習慣病予防のための摂取量」
しっかりした定義では「生活習慣病の発症予防を目的として、現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量」

m.栄養素の指標の1つですが、不足や過剰を判断するための指標ではない、という理解がスタートです。そのため、みんなが摂りすぎている栄養素については「~g未満」のように設定され、みんなの摂取が少ない栄養素については「~g以上」のように設定されます。

注意点

指標としての目標量の目的は、生活習慣病の「発症予防」です。ただし2020年版からは、生活習慣病の「重症化予防」や、「フレイル予防」を目的とした摂取量も提示する傾向になってきました。そのため、注意書きとして「生活習慣病の重症化予防及びフレイル予防を目的として摂取量の基準を設定できる栄養素については、発症予防を目的とした量(目標量)とは区別して示す」と記載されています。

m.少しややこしいですが、生活習慣病の「発症予防」がベースにあり、「重症化予防」の領域にも広がってきているというイメージです。

関連する問題

27回91番
日本人の食事摂取基準(2010年版)に関する記述である。
(2)目標量(DG)は、摂取すべき最小量である。
答え × 目標量(DG)は、生活習慣病の発症予防を目的とした量である。

ちなみに最近は、問題文は「DG」のみで出題されています(^^

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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