シリーズ『食事摂取基準』#40(指標別活用の留意点)
耐容上限量
耐容上限量は、過剰障害の回避を目的とする指標でした。
カンタンに言うと「過剰摂取を回避する量」
しっかりした定義では「健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限」
つまり、耐容上限量の値を超えて摂取した場合、過剰摂取による健康障害発生リスクが0より大きいことを示します。ただし、通常の食品を食べている場合で、この値を超えることはほとんどありません。
また、以前見た通り、耐容上限量を策定する根拠は、多くが「症例報告」(発生事故事例)であり、値に強い根拠があるとも言えません。
そのため感覚としては、「これを超えて摂取してはならない量」ではなく、「できるだけ接近することを回避する量」とされています。
今日も勉強おつかれさまです。
marcy
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