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シリーズ『食事摂取基準』#40(指標別活用の留意点)

耐容上限量

耐容上限量は、過剰障害の回避を目的とする指標でした。

カンタンに言うと「過剰摂取を回避する量」
しっかりした定義では「健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限」

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

つまり、耐容上限量の値を超えて摂取した場合、過剰摂取による健康障害発生リスクが0より大きいことを示します。ただし、通常の食品を食べている場合で、この値を超えることはほとんどありません。

また、以前見た通り、耐容上限量を策定する根拠は、多くが「症例報告」(発生事故事例)であり、値に強い根拠があるとも言えません。

そのため感覚としては、「これを超えて摂取してはならない量」ではなく、「できるだけ接近することを回避する量」とされています。

m.「耐容上限量の値を超えてないからぜんぜん問題ないね~」ではなく、「耐容上限量は超えてないけど、推奨量を超えて耐容上限量に向かっているから注意しないと」と思えるかが大切です(^^

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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