マガジンのカバー画像

古典芸能鑑賞日記

9
歌舞伎、文楽、能楽、などなど無差別な鑑賞日記。
運営しているクリエイター

#文楽

文楽東京公演、「競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)」を観てきました。

文楽東京公演、「競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)」を観てきました。

久々に国立劇場で文楽の第二部『競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)』を観てきました。

なんか一部が満員だったらしいけど、義経千本桜だったからか?日曜だから、ちょうど鎌倉殿の13人が壇ノ浦だったからねえ。

競伊勢物語は初見。30分のあと休憩で2時間というなかなかのボリューム。2時間で場面展開はないしねえ。

この話でも三種の神器が出てきて、鏡が池に落ちたということで、探しに行ってしまったことが

もっとみる
12時間の長丁場!悪の蘇我入鹿を倒せ!通し狂言「妹背山婦女庭訓」を国立劇場で鑑賞(文楽・感想)

12時間の長丁場!悪の蘇我入鹿を倒せ!通し狂言「妹背山婦女庭訓」を国立劇場で鑑賞(文楽・感想)

国立劇場の開催中、通し狂言・妹背山婦女庭訓を観てきた。
第一部の前にレクチャーを聞いて第二部もそのまま観たから、朝の9時から夜の21時までずっと劇場にいたことに(笑)
流石に腰と尻が痛くて辛かったよ(笑)

第一部は大内の段から三段目の太宰館の段まで妹背山婦女庭訓は近松半二作の大化の改新(乙巳の変)が元になっている作品で、最終ボスは蘇我入鹿。

一段目の大内の段はなんと98年ぶりに演じられたそうな

もっとみる
虎がやたらとフリーダム!男って馬鹿だなあと思える「国性爺合戦」 2月文楽公演(第三部)・国立小劇場 [文楽・感想]

虎がやたらとフリーダム!男って馬鹿だなあと思える「国性爺合戦」 2月文楽公演(第三部)・国立小劇場 [文楽・感想]

妙に日本上げな台詞が多いんだよなー、国性爺合戦って文楽の国性爺合戦を観てきた。近松門左衛門の作品で、公開当初は歌舞伎と合わせて大人気になり、ロングランしたそうな。

江戸時代初期、中国人を父に、日本人を母に持ち、台湾を拠点に明朝の復興運動を行った鄭成功を元に作り上げた近松の戦記物。

観ていて思ったのだが、やたらと日本上げをする話なんだよねー、これ。
ハーフのはずの主人公和藤内はやたら日本押しで、

もっとみる