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たった1人の熱狂が起こしたムーブメントの奇跡。

私はある小さなムーブメントを起こした。
大人や子供、そしてお年寄りの方皆が満面の笑顔!ゲラゲラ笑い続けたこの夜。
夜空の下私たちは笑いの渦に包まれた。

私は地元である高知でとあるイベントにゲリラ参加した。
イベントを知ったきっかけは前日の夜、フラフラっと夜散歩をしていた時だ。
「今日も一日頑張ったなぁー」
「明日は何しようななぁー」
たわいも無い想像に耽っていた中、
とある商店街に1枚のイベントの用紙が掲載されていた。



私はふと足を止め、じっくりとそのポスターに目を凝らした
なんかこう海町のイベントでバンドや車で調理し販売するやつなど、様々なお店が来る!と書いてあった
心が踊るとてもいい感じの情景が浮かんできた。

そして、ふと私は思った。
「これ、俺が似顔絵描いたら面白くね?!」と
しかも100円で。

私はどんどんと想像をふくらませた
これはいける!絶対おもろい!
と1人で確信し、どうするのかを想像していた。

しかし、まず1つ大きな問題、
これ、当日電話して許可貰えるのか?

当日に屋台を展開するという今までにない非常識の壁にぶち当たった。

しかし、私の頭はもう楽しさ全開。

私は決心した!これはやるしかない!

私が描いて人々が喜んでいる顔が頭から離れなかったのだ

そして何より!楽しみたかった!

その一心で家に帰り明日の電話に全てを賭けようと思い、睡眠した。
必ず必ずやってみたい!

ついに当日、私は起床した瞬間真っ青な青空を見上げた!

そして、主催場所に電話をした、
プルプルプルと聞こえると共に心臓はドクドクしていた

そしてついに電話が掛かった

あのー今日のイベントなんですけど、私アーティストとして活動していまして、もし良ければなんですけど、似顔絵100円会!というものをやってみたいと思ってます、本当にもし良かったらなんですけど、長机持ってきて描いてもよろしいでしょうか?

はい!もちろん大丈夫です!
宜しくお願いします!!

その瞬間私はガッツポーズした!
やるぞ!と

温めておいた心のエンジンはついにフルスロットルになり猛スピードで走り始めた!

そして、イベントに向けまずはマジックペン、用紙をダイソーで購入した。

長机はおばあちゃん家に取りに行き、友達にも一緒に手伝ってとお願いした!
友達は快く受け入れてくれ
「おめーすげーじゃん!やるからには手伝うぞ!」
と言ってくれた!

準備は万全!車に詰め込みイベント会場へと車を走らせた

ここでまた問題、会場の場所を間違えてしまった。
多分ここら辺だろぉーと思って行った先は全くの別、時間もギリギリだったためこれはやってしまった!と思った

それからとGoogleでしっかり調べ車を走らせた。
「馬鹿かよ!しっかり初めから調べろよ」と
車から聞こえて気がした

そして、遂に!イベント会場へ着いた!
開始時刻夕方5時、私たちが着いた頃には5時20分かなり、ロストしてしまった。

屋台を構えるやつがこんなに遅く到着し、
私たち二人は滑稽な姿で見えた

だが、ヒーローってもんは遅れて登場する!

長机を組み立てイスを置き残りは看板
持ってきたイーゼルにAmazonのダンボールを乗せ持ってきた白色の絵の具に筆をつけ描いた!

パパパッと素早く描く中、横ではバンドが演奏していた。

ドラムやギターが響くたびに私も筆を走らせた。

そして、ようやく私たちのゲリラ屋台が完成した!

即席だが、かなりの出来!

私はステージ上に上がり
マーシーという名前でアーティストとして活動しています!今日はあそこで似顔絵を100円でやってるので是非よろしくお願いします!」

と、宣伝した

そして、私は座席につき一息ついた
よし!ここからやるぞ!っと!

すると、1人初のお客様が来てくれた!
本当に100円でいいの?
描いてくれるの?
と言ってきた

私はあまりにも嬉しさに、はい!と元気よく答えマッキーペンをもち似顔絵を描いた

始めはとても緊張したが、書き始めると自然と落ち着いてきた。いつも描いているからなのか、多分とても集中していたのだと思う

黙々と描き、私が描く姿に友達が感動していた。

スルスルっと描きついに完成した!
どうかな?喜んでくれるかな?と思い恐る恐るお客様に手渡すと

「めっちゃ可愛い!!!ありがと!!!」✨✨

初めての似顔絵、初めて対面して描き、とにかく初めてがいっぱいだったため心からスパークした!
よっしゃ!!!と
写真を撮り私は一人の女性を笑顔にした!


そして、ここからムーブメントは起こった
どんどんと人から人へと連鎖がおき

みて!これ描いてもらったんだよ!
え!かわいい!どこで描いてもらったの?

とチラホラと耳にするようになった。
友達と目を合わせ、楽しすぎやろ!と合唱した。

それからと次から次へと30代の方から60代の方まで、たくさんの人が来店してくれた!

描く時にもお客様は、面白い話をしてくれて本気で爆笑した!
お前!おもろいな!とめっちゃ褒めてくれた

ここである名言が生まれた
お客様「これ、なんか違くないですか?俺と」
と言ってきた
私は「私にはこう見えました」

6人ぐらいの大人が皆大爆笑!
なんかツボにハマったのか
後にその

「私にはこう見えました」

が私たちの流行語大賞になり、様々な会話の合間に大人たちが連呼し爆笑の渦を巻き起こした。

まじで、なんか面白かった、

どんどんとペンを進ませお客様が途切れる様子がなかった。
書き終わったら次俺の番!次俺の番!と幸せだった。

時には100円なのに1000円出してくれる方
更に最高額で3000円出してくれた方もいた。
🙇‍♂️

なんだろう、不思議な感覚に襲われた。
私は元々超がつく初心者で絵もそんなに上手くもない、そんな奴が100円でも凄いのに、次々とお金を稼いでいる事にそれは感謝の量だなとも思った。
感謝の対価として、お金を貰っている。
それは当たり前の事だが、わたしにはとても印象に残った。
「ありがとう」みたいな感じに近い。

とにかく私は頭を下げ
ありがとうございます!!と言った

今このnoteに述べているのはイベントが終わり夜中の4時、未だに頭から離れないあのみなの熱量!
そして、熱狂!笑顔!笑い声!

全てが生々しかった。
こんな経験は滅多にない。

私はこの経験を大切にしたい。
奇跡は起こるものじゃない起こすものだと。


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