初めての休職

朝目覚めてしばらく、我にかえると上司からの言葉が蘇る日が続く。

ぼーっとした頭で、あれ、何かすごい問題があったはず…と1番に記憶を取り戻そうとするのがそれみたい。

夢だったら良かった。

仕事中にいつもの営業さんと話していると、またあの言葉が頭をかすめる。
この人も、私の理解力が鈍いせいでストレスに思ってるのかな。

全部を鵜呑みにしないつもりでも、言われたからには気にせずにはいられない。

ついには、話している途中に言葉が出てこなくなったり
作業中にも涙が出てくるようになってしまった。

生活もあるから今すぐ辞めるわけにもいかないし、なんでもない風にやりすごしながら、転職活動を平行するつもりだった。

でも5日ほど経ってからいよいよ無理になってしまった。
仕事に集中出来なくなったし、こんな状態で続けてもミスが増えるだけ。これ以上自分を騙し続けられない。

在宅の日だったから、メールで人事担当者に連絡を取った。
パワハラ発言も相談して、とりあえず休職という形にしてもらう。

今すぐ無職になって会社の関わりを断たれると不安で余計におかしくなりそうだったから、休職という選択肢があることには救われたけど

自己都合の休職といってしまえばそうだけど、いわば「被害者」なのだから無給ではなく何らかの保証を会社に期待していたけど、そういうものは無いらしい。

『その発言は私もショックです。』と気持ちに寄り添ってはくれたけど、ハッキリとパワハラですね。という言葉は出されなかった。まだこちら側だけの主張だから当たり前だけど…

それでもこの時は、これから聞き取りをして明らかに指導の枠を越えたこの発言に、パワハラ認定して対処されることを期待していた。

毎年全社研修もしてたし、もちろんパワーハラスメントについても含まれていた。

若い社長自ら「社員は人材ではなく人財。」と豪語する会社だったから。

上司にしばらく休みたい旨を伝えると

気にせずにゆっくり休んでください。ときた。

何を気にせずにいられるんだろう?

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