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ゴールデンカムイ風ご飯.2〜鶏のなんちゃってチタタプ入りオハウとかぼちゃのラタシケプ風〜

ゴールデンカムイ風ご飯企画第2弾。タイトルが長い。
鮭のオハウの記事で、「次はユクオハウ(鹿の汁物)を作りたい」と書いたと思うのですが、生活圏内に鹿肉が売っておらず、また安全に調理できる自信がなかったため断念。

というわけで、鶏肉でなんちゃってチタタプを作ってオハウに入れ、ついでにカボチャのラタシケプ風を作っていきます。

早速レシピ(と呼べる程のものでもありませんが)をご紹介します!

チタタプもどき入りオハウ

1.材料(4人分、もしくは4食分)

なんちゃってチタタプ
鶏胸挽肉 
せせり  
砂肝
(↑合わせて300~400グラムくらい。量を守れば内訳は自由です。肉は全体の半分は欲しいところ。肉と内臓系、それぞれ複数種入れると良いかも)
ニラ
ショウガ(今回はチューブ)

具材
白菜 8分の1
にんじん 1本
マイタケ 1パック
ニラ 1束

出汁パック 4つ
水 1リットル+α

前回の鮭オハウで汁の部分が足りなかった反省を活かし、今回は水は豪快に1リットル使います(最終的に少し足しましたけどね)。

チタタプは動物や魚を内臓ごとトントンするので、本当はもっと内臓系を使いたかったのですが、下処理が大変なのと、スーパーで売っている1パックの内容量が多くえげつない量のチタタプを生成することになる危険があったため、内臓系は砂肝のみ。

今度はハツやレバー等も使ってモリモリのチタタプを大人数で食べたいですね。みんなでやれば下処理も怖くない。

では調理といきましょう。
生肉を切ったあとの包丁で野菜を切ることに抵抗があったので(火は通しますが)、まず野菜を切っていきましょう。


ヤー!パワー!(切る音)

ニラの一部(3分の1束くらい)は切らずに残しておきます。刻んで薬味としてチタタプに入れるためです。

野菜を切り終わったら、次は本命の鶏肉チタタプタイム。気張っていきましょう。
このときの筆者は知りませんでした。一時間ほどチタタプすることになることを…
筆者は軟弱なので、胸肉は挽肉を、砂肝はスライス済みのものを使用しました。省ける手間は省いていきましょう。勿論根気のある方はかたまり肉を使って下さい。そのほうが本家に近くなります。

まずは砂肝、君からだ。


領域展開、伏魔御厨子!

両面宿儺みたいにはいきません


筆者は思い出しました。自宅には、セラミックの白い包丁しかなかったということを。長い戦いの始まりです。
砂肝くんは弾力があるので切るのが難しい。おまけにセラミック包丁の威力などたかが知れています。
しかし買ってしまった以上は責任を持って調理をしなければならない。
己の筋肉で解決するしかありません。

少しずつ砂肝をまな板にのせ、ひたすら包丁で叩く。ついに砂肝全てをまな板にのせて良い感じになってきた!と浮かれたのもつかの間。
悲しいことにまだせせりがあります。砂肝だけで20分は叩いています。もう筆者の手と心が疲れてきました。

ここにせせりを投入っ!!
うおおおお!俺は不死身のピー(筆者の本名)だっ!!

ニラも投入。さらに叩きます。


部屋で血眼になりながら1人で鶏肉を包丁で叩き続けている22才限界大学生。そこで道を間違えたんだろう。
もういい!!考えるな!!これ以上!!考えるな!!!

切った肉がまな板からはみ出ないように形を整えながら、粘り気が出てきたような気がしました。
もうええでしょう。というわけで、
ひき肉です!!!


そこにチューブのショウガを想像の3倍いれましょう。


ショウガはたくさん入れろって虎杖くんも言っていました。
すごい量を入れているように見えますが、食べてみるとそうでもなく、むしろ臭みがとれて良い感じでした。

では魂の煮込み!!沸騰寸前の出汁に先に時間がかかりそうなチタタプから投入。これで出汁の温度が下がります。
そのあと、火の通りに時間がかかりそうなニンジンと、風味を出すためにマイタケを入れて、ニンジンに少し火が通ったら白菜とニラなどの葉物を入れました。
汁が沸騰したら少し火を弱め、10分ほど煮込みます。もう少し短くても良かった気はします。
その間に、二品目の「カボチャのラタシケプ風」を作っていきましょう。

カボチャのラタシケプ風


ラタシケプ」とは、アイヌ料理における和え物みたいなものだそうです。
具材としてはカボチャやジャガイモが有名ですが、特に決まりはないとのこと。

今回は、ネットでもわりかしレシピが出てきたカボチャを使っていきます。
材料はこんな感じ。

カボチャ 1/2個
ミックスビーンズの水煮缶 1缶(100グラムほど)
花椒 適量
豆乳 適量

今度はジャガイモやサツマイモを使ってみても美味しそうです。
ラタシケプは本来、シケレペというピリッとした木の実を用いるのですが、スーパーになかったので花椒で代用しました。
花椒を買ってしまったので、またラタシケプ的なものを作る定めになりました。秋なのでサツマイモを使ってみても美味しそうですね。

レシピは簡単にしました。
カボチャはワタと種をとってレンジでチン。500Wでまずは5。感触を確認してちまちま(2~3分ずつ)加熱をしていきます。柔らかくなったら取り出しましょう。
筆者みたいにポイポイ5分区切りで加熱をすると、カボチャの1/8くらいをカッチカチにしてごめんなさいすることになります。反省。

そしたらカボチャの熱さに耐えながら中身を掘り出していきます。ボウルに入れると良いでしょう。
そしたら、掘り出したカボチャを入れたボウルにミックスビーンズをいれて混ぜます。
花椒(山椒でも可)は、かなりしっかり目に振りましょう。
粉だとなかなか香りが出てくれません。やはり代用としては山椒の実がベストだな…。

レンジから取り出したカボチャは刻一刻と硬くなっていくので、混ぜるのが難しければ豆乳を投入しましょう。
なお、本家寄りにするならラードもしくはバターが良さそうです。
筆者は限界ダイエッターなので油分を省けるところは省きたい。
混ぜるとこんな感じになります。

なんかそれっぽいものが生成できました!
盛り付けてみましょう。

一口食べてしまったあと慌てて撮影したものですみません。
食レポとしては、カボチャの自然な甘みとなめらかさの中にミックスビーンズが良いアクセントになっています!タンパク質も少し摂れますし。
何かカボチャ料理を作りたいと思っていたので、ピッタリでしたね。

そうこうしているうちにチタタプと野菜を煮込んだ鍋を見てみましょう(鍋の写真を撮り忘れました、許して下さい)。
チタタプにも、野菜にも火が通っていることを確認し、お椀によそいます。

横にあるのはカボチャのラタシケプ風。

筆者の体力が限界を迎えたせいでチタタプのキメが粗いですが、いちおうつみれのような、肉団子のような形状は維持できています。
いただきます!
…砂肝を入れたおかげでチタタプは程よい断力があるし、出汁にも鶏の風味をほのかに感じます。お野菜も良く火が通っていて柔らかい。やはりオハウにキノコはマストですね。マイタケのうまみもしみ出しています。
これは美味しい。ヒンナ。

鶏でチタタプするなら、内臓系の中でも砂肝は是非入れて欲しいです。
噛み応えがあるので満足感が上がるし、普通の肉団子にはない野性味のようなものが出せるので!

レバーやハツを入れてもまた味わいや食感が変わりそうですね。やってみたい。
調理時間はおよそ二時間。その半分はチタタプタイムでした。手が疲れた…やはりこれはソロプレイに向いていません。ハードすぎる。
しかし、その甲斐はあったと思います。それくらいには美味しい。

今回はお肉と砂肝それぞれを買って刻むスタイルでしたが、それこそ本来のチタタプだと、軟骨やら他の内臓やらも無駄なく料理に取り入れられるし、なにより素材の味を120%活かすことができるだろうなと。
先人たちの知恵をほんの少し垣間見ることができました。

とっても美味しかったので、チタタプは具材をグレードアップさせてぜひ再トライしたいと思います!今度は友達か家族と一緒に作りたい。






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