202/40年前の4月1日
今日は4月1日。
入社や入学などで新しい生活を始められる方が多いと思います。
新しい街で暮らすことになった方も多いでしょう。
期待と不安が入り混じって落ち着かない事と思いますが、新たな出発です。
深呼吸をして進んでいきましょう。
わたしが就職したのは1984年。
ちょうど40年前になります。
バブルが始まる頃。
世の中は明るい兆しがあちこちに見られました。
40年前のこの日。
わたしは東京の区役所で働き始めました。
鍼灸マッサージ師の免許をとった視覚障害者の進路としては、当時はかなり珍しい選択でした。
同級生は病院や治療院に勤めるか、自分で開業する。
理療科の教員や理学療法士になるために、進学する人がほとんどでした。
配属先は福祉事務所。
高校の頃から福祉の仕事に携わりたいと思っていて、役所の中でもそんな仕事がしたいと希望を出していました。
でも、配属された係は庶務係。
保護係のワーカーが計算した生活保護費を支出することが主な仕事でした。
自分で事務的なことができるかどうかもわからず、まずはやってみたという具合でした。
今思い返しても恥ずかしい。
周りの先輩方はよく我慢してくれました。
そして根気よく教えてくださいました。
異動のわがままも聞いてもらい、2年目からは事務師の受付の仕事をさせてもらいました。
色々な方が見えて、貴著な経験をさせてもらいました。
あの頃、わたしに仕事を教えてくださった先輩や係長さんは、もう80歳近いかそれ以上になっている事と思います。
4月1日。
ラジオから公務員の入庁式の宣誓が聞こえてきます。
「公共の福祉のために」
できていたかなぁ?
あの頃を懐かしく思うわたしも、勤めていたら定年退職している年齢になりました。