辞書を引いてみる
昨日百貨店でお箸を買った。
昨日は地元大学の経済学部の三年生が百貨店とコラボしてお箸を販売していた。
学生は呼び込み、販売、その他。
百貨店は場所の提供と会計。
マーケティングの実習らしい。
きれいな色のお箸。
箱に入れて贈答用にセットしてあるお箸。
今私の周りに夫婦箸を贈るような人はいないなぁ。
昔は能登方面の旅行のお土産でもらったことがあるなぁ。
そんなことを思いながら見ていたら、満面の笑みの女子学生に
「きれいですよね。
こちらはふうふ箸になります」
と説明を受けた。
「ふうふ箸?」
「めおと箸ね」
本当はびっくりしたのだが何気ないふりをしてつぶやき話題を変えた。
会計を待っている時、今回のお箸販売は春から準備してきたこと。土曜日と日曜日の二日間やっていることを話してくれた。
春からどんなものを売るか、どこで売るか。
商品は何にしてどこから仕入れるかなど販売に関してさまざまな過程を踏んできただろう。
その中で「めおと箸」のことをずっと「ふうふ箸」と言ってきたのだろうか?彼女だけでなく周りの学生もそうだと言ってきたのだろうか?
指導する教員は間違いに気づいたのだろうか?
昨日も「ふうふ箸」と言っていたのだろうか?
こんな思いが一気に頭の中を駆け巡った。
漢字は難しい。
自分が思っていた読み方が間違っていることもよくある。
スマホの登場で文章をなんとなく読み流す癖がついてしまって、間違っていることすら気づかない。
だから疑問なこと、聞いたことがない言葉、書き方に迷った漢字はできるだけ辞書を引くようにしている。
何度も引くことで自分のものにしたいが、何度も引かないと忘れてしまうから厄介だ。
言葉はずっと使うもの。
できるだけ正しくきれいに、丁寧に使っていきたい。