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「都合のいい」が私を変えた

中学生の時に
いわゆる、スクールカースト上位と呼ばれる
ギャルの同級生に言われた一言がある

「都合のいい身体だよね」


どうして、そう言われたのか
簡単に言うと

私は昔から
ストレスが体調に出やすいため

なにかちょっと嫌だな…と思うと
必ずと言っていいほど
お腹が痛くなったり
頭が痛くなったりして
学校を休んだり、遅刻する人間だった

しかし
嫌なことを全部避けられる訳はないし
私自身、自分に結構厳しかったので

どうしても今日は、行かなければならない!
と、頭では思っても

思い詰めれば思い詰めただけ
足にも腰にも背中にもお腹にも頭にも
沢山のオモリがついて
結局、泣く泣く、寝込むことになる


そんなことを知らない、同級生たちには

まーた、あの子サボってる
きっと仮病だ

と思われてしまっていたのだろう


そこでとび出てきたのが

都合のいい身体だよね

という一言だった

(と、今なら思える)



しかし、それを言われてから
私はこう思った

そんなにサボってる
怠けていると思われているんだ…
それならば…

サボってしまえばいいんだ!


なんと馬鹿な発想だ!
と思われるだろうか

笑われてしまうんだろうか


でも、私は
それから

そんな人の事情も知らずに
自分のものさしだけで
他人を傷つけてしまう言葉に
見事に引っかかり、落ち込み
悩んで、泣いて、苦しむことを放棄した


お望み通り!
ご想像の通り!

サボってやっているんだ!


そんな私なりの
反抗だったのかもしれないが


都合のいい身体ではなく

都合のいいように動いても問題ない私に変わった



そして
そんな人達と群れる

ことを嫌い

高校は
自分の好きなペースで
好きなことをベースに勉強できる

私の大好きな
高校への受験を即刻決めたのだった



おかげさまで

いじめだなんだと騒いでいらっしゃる
他校の生徒を尻目に


高校生活を見事エンジョイした。



今となっては

あの一言がなければ

自分の意志なんて関係なく
流れに身を任せて
だるい人間関係をヘラヘラ
つくっていったかもしれないので

感謝である!

心無い一言に
激しく傷つけられることも少なくないが


それを逆手にとって
やーいやーい!と
相手を煽るような割り切り方も
必要なんじゃないかな
と思った私でした


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