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eスポーツのデータ #134
eスポーツが盛んです。
仙台市と企業などが協力して行ってきた、認知症などの予防にビデオゲーム=eスポーツを活用する実証実験の結果が公表されました。実験の結果「複数の物事に注意を払いながら同時に行動する機能」が向上した傾向がみられたということです。
この実証実験は、仙台市とNTT東日本、東北福祉大学などが認知症や加齢による心身の衰え=フレイルの予防にゲームを活用しようと行っています。
実験は、4月から9月にかけ60代から90代の男女21人が参加して行われました。参加者女性「はじめ触ることもできないし、どうやってやるかも分からなかったですけど、楽しいです。頭と体力も使います」「外出も多くなって、積極的に何かをやろうとすることが多くなったような気がします」とのコメントがありました。
実験の結果「複数の物事に注意を払いながら同時に行動する機能」に向上した傾向が見られたということです。
仙台市健康福祉局 高齢企画課 大関裕史課長は「引き続き高齢者の方々にこういったeスポーツの楽しさであるとか楽しみ方というのを周知しながら、少しずつ広げられたらと考えております」とのことです。
今までeスポーツがあって、これを高齢者向けのレクリエーションに使えるのではの発想から広がりが見せたかと思います。今回の実証実験の結果が良いものであれば認知症予防に取り組む一つのきっかけとなると期待します。
一方で先日ご紹介した「認知症と軽度認知障害の人および家族介護者への支援・非薬物的介入ガイドライン2022」においてCQ2-4「認知症やMCIの人に対して、認知刺激や認知リハビリテーションなどを行うことは有効か?」に対し推奨レベルしては弱いとなっています。
ゲームについて他のアロマや、作業療法、園芸療法などと同じでいずれもサンプルサイズが小さく、エビデンスとして十分でないとされています。
eスポーツがこの推奨を上げるきっかけになると良いと思いました。
eスポーツ、認知症予防も仙台市など
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