天晴れ!◎重婚!?
『おっちゃん〜、それはないわぁ〜。。』と思った出来事。
おっちゃんは私の父のお兄さん。昔からまぁまぁ(相当?)やんちゃなお人で、ウチの父は、自分だけはオカンを悲しませたらあかん!とおっちゃんを反面教師に真面目に頑張ってきた。
祖母は元気な頃、私に『この家は代々、長男があかんにゃ。昔滋賀のお城から京都に来た時は、ずーっと川沿いがウチの家のモノやったけど、代々長男が全部無くしてきた。』と言って、私の弟(長男)の事も心配していた。
おっちゃんは、仕事も何をしているのかよく分からなかった。だけど、いつもイカつい車を乗り換えていて、子どもの頃乗ったおっちゃんの車にはデッカい「しもしも〜!」の電話がセットされていた。
小脇にバッグを抱え、ビチッとパンチパーマをあてて、高そうなスーツを着てガニ股でオラオラ歩く姿は、親戚でなければ、絶対にぶつかってはイケないタイプの人だ。
おっちゃん家族は祖母の家の2階に住んでいた。私と同級生の娘がいて、私達は中が良かったのでしょっちゅう祖母の家に泊まりに行っては2階へ上がり遊んでいた。
おっちゃんの奥さんはまた、やんちゃな感じで神戸訛りがそれを引き立たせていた。よく1階にいた祖母ともバチバチと喧嘩していた。 それでも、いつも綺麗に部屋の掃除をして整えていたし、子ども達に美味しそうな料理を作り、お風呂上がりには髪をドライヤーで乾かしてくれた。ウチの母はそういった事をしなかったので、人は見かけで判断してはいけないと、学んだのはその時かも知れない。
従姉妹は、おっちゃんを『パパ』と呼んでいた。
ある日その『パパ』に、もう1人奥さんがいて会った事のない私の別のいとこの『パパ』だという事が判明した。家族が2つあったのだ。。 アララ。
更にその後『パパ』は、3家族目のまだ見ぬいとこの『パパ』であることも発覚した!!お父さん業大変でしょうに!!
誰もがもう無いだろうと思っていたある日、まさかの4家族目がジャジャジャーン!と登場!!
。。。おっちゃん、それはないわぁー。。
けど、もうここまで来たら、逆に天晴れやで。おっちゃん。
何人もの女の人が、おっちゃんに出会って、ずっと一緒にいたいって思ったって事なのか。 全てが同時進行だったか詳しくは知らないが(少なくとも3家族は同時のよう)、色々器用に遣り繰りしたのだろう。
前におっちゃんに会った時、白髪になった父を横に、『ワシとどっちがアニキに見える?』とニヤニヤしながら聞いてきた。
そりゃ、おっちゃんやわ。父完敗やわ。
白髪で薄くなった髪の父の横で、黒々フサフサの髪と昔と変わらないスリムなスタイルのおっちゃん。シワさえ少ない気がした。私は、おっちゃんの実際の生き様をほとんど何も知らないが。。明らかにストレスフリーな生き方をして来たのだろう。なんか悔しいがやはり若々しいのだ。
ただ、私は父の白髪が、自分の信念を貫いた強さと優しさの上にあるのを知っている故に 誇らしい。 (父についてはまた今度)
4家族目発覚以降も、別件でおっちゃんの“ややこしい”アレコレは続いているらしい。。。