美しさの醍醐味
Instagramなどでの美しい瞬間の切り取りもとても素敵だけど、美の醍醐味は、日常の中で、薫ってくる美しさを楽しむことにあると感じる。
だから、昔から、フランス映画の中の、女優のような美しさに心が動く。
夜がすこし心を緩めた時間に、掠れた赤いリップの醸す美しさとか、春の風で乱れた髪の、なんとなく気だるくてだけど心躍るムード。
撮影前に乱れ髪をバッチリ直してもらった完璧な美しさも素敵だけれど、生きている間に、言葉が追いつかないような、そんな匂い立つ一瞬の美しさを何度も楽しみたい。
自分ではなくても、誰かを強烈に『美しい』と感じる時って、そんなふとした瞬間ではないだろうか。
だから、動くと裾が不規則に美しく揺れる服や、美しく掠れていくリップは、私の大切なアイテム。
そんな、薫るような、心がくすくすとする美しさを楽しむために、美容をしている気がする。(なので、ストイックと言うよりは、楽しい日常とのバランスをうまく取っていく派である。)
美容は、目的ではなくて、道具。彩り。
さらりと使って、さらりと楽しんでいこう。