SAKEROCKとわたし
私とサケロックの出会いは、コロナ禍でした。
緊急事態宣言が発令され、この後仕事はどうなるのか、
コロナに自分が罹患したらどうなるのか、何もかもが分からず不安でした。
それでも職場に出勤しなければならなかったあの頃。
オンラインでも仕事ができるようにと、急に苦手な配信にも取りむことになり、分からないことだらけで、悲しくて心が折れそうになる日が続きました。
そんなときに出会ったのがサケロックの「慰安旅行」でした。
南国を思わせるようなイントロと、途中からアップテンポになるドラムのリズム。私の心の中にジュンと音を立ててしみこんで、ささくれだった心に潤いをあたえてくれました。それからすぐにサケロックの曲を聴きあさり、家にはCDやDVDが山積みになりました。
特にお気に入りは、アルバム「SAYONRA」で、
「もうだめだ」と思った時も、仕事帰りぼーっと暗い夜道を歩きながらこのアルバムを聴くと、不思議と元気が出ました。そして家にたどり着く頃には、主人と3人の子供たちに笑顔で接することができ、明るく家事をこなすことができました。今でも本当に当に感謝しています。
サケロックの曲はインストなのに、何故かいつも歌が聴こえてきます。自分のその時の気持ちに寄り添った歌詞が聞こえててくる気がして不思議です。
「ARIGTO!」のDVDも大好きで、映像を長時間見るのが苦手な私ですが、このDVDは何度も見ました。見るたびに、
「こんなに晴れやかな解散があるんだな。」
と思って、心が温かくなります。
解散なのに、SAKEROCKはもう無くなってしまうのに、
なぜか満足している自分がいます。
次に会うのがあの世でも、サケロックの音楽は
この世で、私にいつでも新しい歌詞を奏でてくれます。
これからも、心が痛む日はたくさんあると思いますが、心のお守りとしてサケロックの曲ががあればきっと大丈夫だって思っています。
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